更新日:2024年7月3日

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手足口病

1.手足口病とは

 手足口病は、コクサッキーA16型・A10型・エンテロウイルス71型(EV71)などのエンテロウイルスによる感染症です。感染経路は、飛沫感染・接触感染・経口感染(糞口感染:便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)があります。潜伏期間は3~5日で、症状が治った後も2~4週間は便からウイルスが排出されますので注意が必要です。夏季を中心に流行し、乳幼児に多いといわれています。流行時期や好発年齢はヘルパンギーナと似ています。

2.症状

 手のひら、足の裏、手の甲、足の甲、膝、肘、おしりに水疱性発疹が出現します。2~3mm程度の大きさでまわりが赤くなります。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。また、口の中に2~5mm程度の水疱性の口内炎ができることがあり、やぶれて潰瘍化したりするので痛みが伴い、食欲不振や咽頭痛になります。一般的に軽症で、発疹は3〜7日で痂皮(かさぶた)を残さずに消失します。 

 重症化はまれですが、合併症として急性脳炎や心筋炎があげられます。特にEV71に感染した場合には、他のウイルスによる手足口病と比べて、中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなっています。手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。

3.治療と予防

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が中心となります。口の中が痛くなることが多いので、食欲不振による脱水症に注意しましょう。ヨーグルトやゼリーなど刺激が少なくやわらかいものが食べやすいようです。しかし、まれに合併症を引き起こす可能性もあるため、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

 予防としては、手洗いうがいを行い、タオルの共用はやめましょう。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。

4.全国の流行状況

過去10年間の全国の流行状況はこちらをクリックしてください。

全国感染症発生動向調査週報(IDWR)(外部サイトへリンク)

参考

手足口病とは(国立感染症研究所)(外部サイトへリンク)

お問い合わせ

置賜総合支庁保健福祉環境部保健企画課感染症対策担当

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