更新日:2021年7月5日

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流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

1.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)とは

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ムンプスウイルスによる感染症です。
患者の唾液の飛沫を、鼻や口を通して鼻・咽頭部から吸い込むことによる飛沫感染と患者の唾液で
汚染されたものと接触する接触感染があります。
家庭や保育所、幼稚園、学校など子供同士が密接に接触するところで流行します。
潜伏期間は2~3週間で感染力は比較的弱く、不顕性感染(感染していても症状が出ない)もあります。
不顕性感染は、女性や乳児に多いといわれています。
学校保健安全法では、耳下腺の腫脹が消失するまで出席停止となっています。

2.症状

  • 耳下腺のはれ
    耳下腺部(耳たぶ~耳の前のあごのライン)が腫れます。普通は片側から始まりその後両側が腫れます
    (片側だけしか腫れない人もいます)。腫れは痛みがありますが赤くなったりはせず、3日くらいでピークを
    むかえ7~10日で消失します。
  • 発熱
    約80%の人に発熱がありますが中程度の発熱が多く、発熱期間も合併症がなければ1~3日程度が多いようです。
  • その他
    耳下腺が腫れて痛いため、食べ物が食べにくい、飲み込みにくいなどの症状があります。
    また、顎の下や顎と首の間にある唾液腺が腫れ、耳下腺の腫れと同じで痛みを伴う場合があります。
  • 合併症
    無菌性髄膜炎、脳炎・脊髄炎、精巣炎・卵巣炎、膵臓炎、聴力障害、心筋炎などがあります。

3.予防接種と対処方法

  • 予防接種
    任意接種のおたふくかぜワクチンがあります。
    副反応としては無菌性髄膜炎がありますが、報告頻度は2000~3000人に1例程度です。
  • 対処方法
    流行性耳下腺炎と診断されたら、通院以外の外出は控えましょう。
    家庭では患者も周囲の人もよく手を洗い、唾液がつく可能性もあるのでタオルなどは別にしましょう。

4.全国の流行状況

過去10年間の全国の流行状況はこちらをクリックしてください。

 

 

お問い合わせ

置賜総合支庁保健福祉環境部保健企画課感染症対策担当

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