更新日:2017年9月7日
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【とき】平成30年5月7日(月曜日)13時05分~13時50分
【ところ】小国町自然館(小国町)
【訪問先】特定非営利活動法人まんまる
【出席者】特定非営利活動法人まんまる施設長 本間義信さんほか職員、利用者の皆さん
衝撃波応用技術研究所理事長 伊東繁さん(沖縄工業専門学校名誉教授、熊本大学名誉教授)
白い森のまちづくり研究会の皆さんほか
知事、小国町長ほか
「特定非営利活動法人まんまる」は、小国町中心街の空き家を利用して平成30年1月にオープンした作業所併設の店舗「自然館」で小国町の山林に自生するクロモジで作ったお茶や桑のお茶の袋詰めなどの作業や販売をしています。クロモジは、香りがよく入浴剤やアロマなどへの加工に向けて、衝撃波を使ったアロマ成分の抽出技術の研究開発を衝撃波応用技術研究所と共同で進めています。
はじめに知事から「『まんまる』の皆さんは、障がいのある方や高齢の方も地域で自立した生活ができるように支援していると聞いています。山形県は共生社会の実現を目指しており、就労、農福連携に力を入れていきたいと思っています。」とあいさつがありました。
つぎに小国町長からあいさつをいただきました。
「『まんまる』の皆さんは、すごく喜んでいると思います。『自然館』のいいところをPRしてください。町では、白い森まるごとブランド化を進めています。福祉も含めてブランド化できると考えています。」とあいさつがありました。
続いて、施設長の本間義信さんからごあいさつをいただきました。
「この店は、私たちの願いでした。白い森のまちづくり研究会とクロモジ製品の商品化を進めていたところ、ひょんなことから沖縄の伊東先生と知り合って共同研究を進めています。」
衝撃波応用技術研究所理事長 伊東繁さんからクロモジを使った商品開発について紹介していただきました。
小国町には、クロモジという資源が多く自生している。クロモジはそのままではそれほど価値がないがクロモジの葉の油分に含まれる香り成分を抽出することで付加価値がつくとのこと。伊東理事長がサンプルに作った入浴剤、スプレー、ハンドクリームなどを持ってきてくれました。
「道の駅米沢にも陳列をお願いしてはどうか。」と知事から提案がありました。
「クロモジは、どのくらいで大きくなるんですか。」と質問するなど、小国町に多く自生するクロモジが原料として持続可能であること確認していました。
白い森のまちづくり研究会の仁科副会長から小国町で生活するためにスギ以外の木を活用した活動の紹介がありました。
利用者代表で自然館の舟山春店長と舟山重和製造長から知事と会えた感想が述べられました。
「まんまる」のグループホームで勤務している今さんから、グループホームは家族のように接していることを紹介していただきました。
こちらの部屋では、クロモジ茶を計量し、袋に詰める作業をしています。
自然館の2階では、「桑の葉茶」の加工作業をしています。
ほうじ茶の香ばしい香りがします。
「クロモジ茶」と「桑の葉茶」は、自然館の主力商品です。
つぎに「自然館」の店舗を案内していただきました。
舟山店長が会計を担当します。
「特定非営利活動法人まんまる」の活動は、農福連携のモデルになる取組みです。
クロモジの活用は、まさに「やまがた森林ノミクス」。小国町に障がい者との共生のための新たな産業の可能性が見えてきました。
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