更新日:2024年9月27日
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庄内町家根合(かねあい)地区の水路で、田んぼで育ったメダカを池に移す救出作戦が行われました。
余目一小の子どもたちと父兄ら約60人が、数ミリほどの子メダカや大きな親メダカを手網で次々とすくい上げてバケツに集めました。
家根合地区では、メダカが泳げる水田で米づくりを行っています。6月に水田に放流したメダカは、一匹当たり500個の卵を産み付けて増えるといいます。
7月は、水田から水を抜く「中干し」の時期にあたり、水を抜くとメダカがすめなくなります。そこで、地元農家と子どもたちが毎年、水路に流れ出たメダカを集めて、越冬用の池に引っ越しさせる活動を実施しています。
メダカはレッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類です。日本各地のメダカの遺伝子を調べた研究結果によると、家根合地区に生息する野生メダカは、キタノメダカ(北日本集団)に分類されます。
何万年もかけて形成された地域ごとの遺伝的多様性が失われないよう、保護活動を続けています。
【取材:庄内PJA北川】
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