更新日:2023年10月4日

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つつが虫病にご注意!!

春先から初夏にかけて「つつが虫病」多発時期です!

フトゲツツガムシの幼虫つつが虫病は4月下旬以降の発生が多く、約8割の方が春から初夏にかけて感染しています。
山形県では、フトゲツツガムシ(※右写真)というダニの幼虫が、病原体(リケッチアの一種)を媒介していることがわかっています。このダニは、県内全域で確認されており、春先から活動を始めます。普通は、雑木林、やぶ、河川敷、および畑などに生息する野ネズミ等に寄生していますが、山菜採りやハイキング、農作業等に出かけた人に取り付くことがあります。

人から人へは伝染しません

この病気は、特効薬があるので、早期に治療すれば完全に治りますし、人から人へうつる心配もありません。
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による「4類感染症」に指定されており、診断した医師は、直ちに患者の年齢、性別、症状、診断方法、および感染経路(地域)などを最寄りの保健所長へ届け出なければなりません。

つつが虫病の症状は?

  1. つつが虫病患者の発疹ツツガムシ幼虫の刺し口ツツガムシ病の病原体を持ったツツガムシ幼虫に刺されてから7~10日頃、発熱(38~39℃台)で始まり、全身倦怠、寒気、頭痛、関節痛などのかぜ様症状が出現します。
  2. 高熱が続き、発病から3~5日頃に、ほぼ全身にわたって粟粒大から小豆大の赤い発疹が現れ(※写真上、ツツガムシの吸着部位(刺し口)の近くのリンパ節がはれてきます。(発疹は出血性紫斑様になることもあり、昔は「紫はしか」と呼ばれました。)
  3. 刺し口は、腋窩(わきのした)、胸腹部、臀部(お尻)および陰部など柔らかい部位にみられることが多く、発熱してから6日頃には中央部が黒い痂皮(カサブタ)状で周囲が発赤した状態になています。(※写真下)

つつが虫病の予防方法は?

フトゲツツガムシは、雑木林、やぶ、河川敷、畑など(野ネズミ等の多い所)に生息しています。山菜採り、農作業、およびハイキングなどでこのような場所に立ち入る際には、次のような自衛手段がある程度効果的です。

  1. 長そで、長ズボン、長ぐつを着用し、素肌をできるだけ露出しない。
  2. 休息するときは、なるべく裸地を選び、草むらには直接座らない。
  3. ダニ忌避剤、防虫剤を衣服に散布する。

早期発見・早期治療を忘れずに!

最も大切なことは、ツツガムシの生息していそうな場所に立ち入ってから7~10日後に発熱した時は、まず「つつが虫病では?」と疑ってみることです。
そして、すぐに医療機関で受診し適切な治療を受けましょう。

(※)写真は山形県(山形県衛生研究所)発行のパンフレットより引用。

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