更新日:2023年12月28日
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『守り続けたい遺産』は、もう利用されることも無く、誰も気がつかないまま傍らを通り過ぎてしまい、私たちが守る努力をしなければ忘れ去られてしまう遺産である。中には廃道になり、危険で足を踏み入れることが出来ない遺産もある。これらの遺産も、語り伝えて行きたい多くの物語がある。
片洞門(小国町)
以前は遊歩道として散策できたが、現在は廃道となっている。瓦礫が崩れ、路肩も弱くなり、危険で足を踏み入れることはできないが、片洞門に至る街道に立つと、かっての人々の往来と賑わいが偲ばれる。
栗子隧道(米沢市)
車で行くことは不可能で、かなりの距離の山道を徒歩で歩く必要がある。隧道は山深い所にあり、街道沿いには熊の活動した跡が残り、足を踏み入れるにはしっかりとした登山の装備が必要である。
関山隧道(東根市)
路肩が崩れている所があり、車で行くことは困難である。栗子隧道と同様にかなりの距離を徒歩で歩く。深緑の山道を登り、大きなカーブを曲がると、かって賑わいを見せた隧道が姿を現す。
板谷駅スイッチバック遺構(米沢市)
板谷駅は、奥羽本線「米沢-福島」間で1日に数本の普通列車が走り、その無人駅として利用されている。スイッチバック遺構はその構内から少し外れた所にあり、時折鉄道ファンが訪れる。
峠駅スイッチバック遺構(米沢市)
峠駅は、板谷駅と同様に奥羽本線の無人駅として利用されている。スイッチバック遺構を見に来る鉄道ファン、吾妻連峰の登山客、秘湯を求める温泉客などが訪れる。駅には峠の茶屋もあり、訪れる人は多い。
大沢駅スイッチバック遺構(米沢市)
大沢駅は他の駅と同様に無人駅であるが、駅の周りには大沢の集落がある。スイッチバック遺構は、本線駅のホームへ出るための通路としても利用されており、住民の生活に役立っている。
堅磐橋(上山市)
旧道として通行は可能だが、橋を渡った先は行き止まりになっている。国道13号線、上山バイパスのすぐ傍にあり、気軽に立ち寄ることができる。のどかな雰囲気の中で眺める二連のアーチ橋は美しい。
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