更新日:2024年10月30日
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いずれの検診も定期的に受診することによって、早期発見・早期治療につながりますので、ぜひ定期的に受診しましょう。
がん検診の実施方法は、実施主体(お勤めの方はそれぞれの職場、それ以外の方はそれぞれの市町村など)によって異なります。
山形県が定めている方法(山形県健康診査実施要領)の対象年齢と検査方法は下記のとおりです。
|
対象者 |
検診方法 |
検診間隔 |
---|---|---|---|
胃がん検診 |
50歳以上の方 |
内視鏡検査 |
1回/2年 |
40歳以上の方は 胃部エックス線検査 |
胃部エックス線検査 (バリウム検査) |
1回/年 |
|
大腸がん検診 |
40歳以上の方 |
便潜血検査 |
1回/年 |
肺がん検診 |
40歳以上の方 |
胸部エックス線検査 喀痰細胞診 (50歳以上で質問の結果、必要な方) |
1回/年 |
乳がん検診 |
40歳以上の女性 |
乳房エックス線検査(マンモグラフィ) |
1回/2年 |
子宮がん検診 |
20歳以上の女性 |
視診及び双合診(内診) 子宮頸部細胞診 子宮体部細胞診 (問診結果から必要と判断され、 ご本人が同意した場合) |
1回/2年 実施可能な 場合は1回/年 |
A.これまでの乳がん検診は「視触診」によりおこなわれて来ましたが、平成28年度の実施要項の改正で、乳がん検診の内容が、問診とマンモグラフィになりました。視触診については、実施する場合にはマンモグラフィと併せて実施することと変更になりました。マンモグラフィでは視触診ではわからない早期の乳がんの発見が可能になります。また、マンモグラフィで発見される乳がんの70%以上は早期がんで、乳房を温存する手術が可能になります。
A.乳がんにかかる人数(罹患者数)は、ここ数年増加しています。特に、40~50歳代の乳がんが急増しています。この年代の方は特に、乳がん検診を定期的に受ける必要があります。なお、山形県における乳がんの発生状況は下記のとおりです。
人口10万人対 |
20-29歳 |
30-39歳 |
40-49歳 |
50-59歳 |
60-69歳 |
70-79歳 |
80歳- |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1981-1985 |
3.9 |
24.4 |
45.4 |
41.0 |
42.1 |
39.9 |
29.1 |
1986-1990 |
2.9 |
23.6 |
68.8 |
44.1 |
51.6 |
46.4 |
45.4 |
1991-1995 |
1.5 |
37.2 |
92.4 |
87.4 |
78.0 |
72.0 |
59.8 |
1996-2000 |
1.8 |
29.7 |
95.8 |
94.4 |
84.4 |
82.8 |
65.6 |
2001-2005 |
4.4 |
34.8 |
116.5 |
115.1 |
94.8 |
97.2 |
81.2 |
2006-2010 |
4.6 |
36.4 |
153.3 |
155.8 |
143.4 |
117.9 |
91.6 |
2011-2013 |
1.5 |
12.7 |
53.9 |
51.6 |
64.2 |
44.4 |
41.8 |
1981~2010年:地域がん登録事業用推計人口【年齢(5歳階級)の総人口】
2011~2013年:「人口推計」総務省統計局、都道府県、年齢(5歳階級)、
男女別人口-総人口 (平成26年10月1日現在)~H28年6月10日ダウンロード~
山形県のがん(山形県がん実態調査報告)より算出
A.30歳代は、乳がん検診の有効性に関する根拠となる報告がなく、他の年代と比較して検診によるがん発見率が低いことから、市町村が行う検診からは外れました。しかし、日ごろから自分で乳房を触ってみて、自己検診を行うことが大切になります。乳がんは、自分で見つけることのできる数少ないがんの一つです。月に1回は、自己検診の習慣を見に付けましょう。~乳がん自己検診の方法はこちら(やまがたピンクリボン(外部サイトへリンク))~
もし、しこりが触れたり違和感があるなど自覚症状がある場合は、速やかに乳腺疾患を専門とする医療機関などを受診しましょう。また、自己検診だけでは早期発見が難しい場合もありますので、定期的に検診を受けましょう。
A.2年に1回の受診と、毎年受診した場合と比較して、有効性に違いがないという報告があります。しかし、自分で触ってみてしこりが触れるなどの自覚症状があるがあいは、速やかに乳腺専門の医療機関を受診しましょう。(このページ内の乳がん検診精密医療機関を参考にして下さい。)
A.これまで市町村で行われていた子宮がん検診は、30歳以上を対象としていた市町村が多かったですが、子宮頸がん(子宮の入り口の部分のがん)は、最近20歳代の若者の間で急激に増加しています(ここ20年間で、20~24歳で約2倍、25~29歳で約3、4倍)。このようなことから、若年層において早期に子宮頸がんを発見するために、対象年齢が20歳以上に引き下げられました。
なお、山形県における子宮頸がんの発生状況は下記のとおりです。(1981年~5年間ずつ、最下段のデータのみ3年間になっています。)
人口10万対比 |
20-29歳 |
30-39歳 |
40-49歳 |
50-59歳 |
60-69歳 |
70-79歳 |
80歳- |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1981-1985 |
0.8 |
6.6 |
12.0 |
15.5 |
21.6 |
17.4 |
18.6 |
1986-1990 |
1.2 |
7.9 |
10.9 |
12.8 |
15.1 |
20.2 |
21.4 |
1991-1995 |
1.5 |
12.1 |
16.3 |
11.9 |
15.1 |
20.5 |
24.4 |
1996-2000 |
1.8 |
10.4 |
10.6 |
9.8 |
8.8 |
11.6 |
15.9 |
2001-2005 |
7.2 |
24.1 |
23.9 |
14.8 |
9.3 |
11.5 |
14.4 |
2006-2010 |
6.4 |
24.8 |
25.0 |
11.0 |
12.1 |
10.8 |
12.7 |
2011-2013 |
2.5 |
9.2 |
7.0 |
4.4 |
3.5 |
4.8 |
4.2 |
1981~2010年:地域がん登録事業用推計人口【年齢(5歳階級)の総人口】
2011~2013年:「人口推計」総務省統計局、都道府県、年齢(5歳階級)、
男女別人口-総人口 (平成26年10月1日現在)~H28年6月10日ダウンロード~
山形県のがん(山形県がん実態調査報告) より算出
A.子宮がん検診の受診間隔を2年にしても、有効な検診ができるという報告が多くあります。このため、2年に1回の間隔になりましたが、定期的に受診しないと効果がありませんので、2年に1回きちんと検診を受けましょう。
A.正しく判定するためには、月経中と月経直後は避けた方がいいです。
A.妊娠した後でも、子宮頸がんの検診は可能です。また、検診で見つかった子宮頸がんが、上皮内がんという早期がんの場合は子宮を残すことが可能な場合も多いので、もし、がんが見つかった場合は、主治医とよく相談してみてください。
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