ホーム > 防災・安全 > こちら防災やまがた! > 防災情報 > 災害に備えよう > ローリングストックをはじめよう!
更新日:2024年8月20日
ここから本文です。
大規模な災害が発生すると、電気、水道、ガスなどのライフラインの停止や物流の停滞により、生活に必要な食料や日用品が手に入らなくなることがあります。
こうした場合、各自治体などによる公的な支援が実施されることとなりますが、すぐに届かない、細かなニーズには応えられない、といった問題が生じる可能性があります。
“自分の命は自ら守る”“自分でできることは自らする”取組みとして、最低3日分、できれば1週間分の食料や飲料水、日用品を“備蓄”し、もしもの場合に備えましょう。
「でも、非常食っておいしくなさそうだし…」
「消費(賞味)期限が長いと、買ったままで気が付いたら期限が切れてるなんてことも…」
「使うかどうかわからないものを買っても、保管する場所がない…」
こういったイメージがある(と思われる)災害用の備蓄ですが、もっと手軽に、効率的に備蓄ができる「ローリングストック」という手法をご紹介します!
ローリングストックとは、従来からの「災害用の備蓄は期限の長いものを買って、何かあるまで触らずに置いておく」という備蓄方法ではなく、普段の生活で使う食料(もちろん非常食でもOK)や日用品を、もしもの場合に備えて多めに買っておき、ストックされたもののうち古いものから順に日々の生活の中で使い、その使った分を買い足すことで、常に新しいものが保存(備蓄)されていくという災害用備蓄の考え方です。
※イメージ図
ローリングストックをはじめよう!(チラシ)(PDF:848KB)
備蓄しておく食料や日用品を購入します。この際に“買い置き”と捉えれば、レトルト食品や缶詰だけでなく、野菜のような生鮮品や、冷凍食品などもローリングストックの対象にすることができます。
また、食品だけではなく、飲料水やトイレットペーパー、カセットボンベ、乾電池といった生活必需品も用意しましょう。
買っておいたもののうち、古くなった(期限が迫ってきた)ものから毎日の生活の中で消費していきます。
定期的に消費する日を決めておくと、スムーズに循環させやすくなります。
災害はいつ起きるかわかりません。消費した分は、なるべく早く補充するようにしましょう。
ローリングストックしておいた物資の出番です。災害の規模によっては長引く可能性もありますので、計画的に消費していきましょう。
また、ライフラインの復旧や、炊き出し、物資配給などの情報については、ラジオなどを使用して積極的に収集するようにしましょう。
山形県は、各家庭の自動車所有数量が全国第1位(二人以上の世帯当たり、総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた2018」より)となっています。
自動車が走るためにはガソリンなどの燃料が必要ですが、平成23年に発生した東日本大震災の際には、燃料の供給が滞ったことなどから、県内でもガソリンスタンドに給油待ちの大行列ができたことをご記憶されている方も多いと思います。
現在は、過去の災害の教訓を踏まえ、官民が連携して燃料供給体制の整備を進めていますが、燃料メーターが半分程度になったら、自動車の燃料は満タンにしておくよう常に心掛け、「ガソリンがなくなってしまう!」と慌てて給油所に殺到することのないようにしましょう。
また、冬期間の災害発生に備え、暖房機器の燃料となる灯油についても、プラス1缶、多めに備えておくとよいでしょう。
満タン&灯油プラス1缶運動(全石連HPへリンクします)(外部サイトへリンク)
一言で災害に備えると言っても、するべきことは少なくありません。ですが、全てを一気にこなすのは難しいのも事実です。
だからこそ、まずは、自分にできることから始めてみましょう。手軽なローリングストックはもちろん、倒れてきても大丈夫なように家具の配置を変えること、避難所までのルートを実際に歩いてみること、そして、身近な訓練に参加してみること…。他にもできることはたくさんあります。
県では、ローリングストックとともに、地震が発生した瞬間に身を守る行動「シェイクアウト」についても呼びかけを行っています。
一たび災害が起きてから「必要だと思っていたのに、何もしていなかった…」では、もう遅いのです。
備えはいつ始めても、早すぎるということはありません。 ぜひ!このページを読んだ今日から、取組みを始めましょう!
地震への備えは、まず自分の身を守ることから ⇒ やってみよう!シェイクアウト