知事と若者の地域創生ミーティング
令和4年度知事と若者の地域創生ミーティング
「知事と若者の地域創生ミーティング」は、人口減少が進行し、地域で暮らす若者も減少している中、若者の豊かな発想や行動力を地域づくりに生かしていくため、知事が市町村に赴き、市町村単位で、若者が力を発揮できる環境づくりや地域課題、定住促進、地域の元気創出策などについて、若者と車座になって対話を行い、明日の地域創生を考えることを目的に実施します。
第1回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin村山市
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第1回のミーティングを、村山市で開催しました。吉村知事と志布市長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年6月24日(金曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】甑葉プラザ
【主な意見等】
- 人口が増え、若い人が住みやすい町になればよいと考えている。そのためには、地元産業の活性化と雇用創出が必要で、地元企業の潜在能力を掘り起こすことが大事だと思う。業態を変えたり別部門を起こしたりすることで、新たな雇用が創出され、若者の地元企業への就職へつながっていくのではないか。自分も事業者として努力しているが、他の事業者にも気づきを与え、火をつけていってほしい。
- 仕事のかたわら、徳内まつりの役員やイベントの企画・開催を行っている。若い世代は情熱と体力に余裕があるので、副業、兼業が浸透していって、農業などの人材不足のところが埋められるようになればよいと思う。この度の県のチェリサポの取組はすごくいい試みと思うので、県や市、大企業は率先して取り組んでほしい。
- 実家が農家なので、SNSで農作業の様子を発信している。もっと農業に関心を持ってもらいたいし、収穫までの過程を伝えることで価値をわかってもらい、適正な金額で買ってくれる人が増えればいいと思っている。また、そこから新しい村山ブランドを作っていきたいと考えている。
- 出産を多く経験して、今思うと、産後に気軽に相談できる場所がなかったので、これから出産する人たちのためにも産後ケアを充実させてほしい。
- Iターンで移住し、起業してカフェとシェアハウスを経営している。よく仕事がないという話を聞くが、一方では働き手がほしいという話も聞く。ミスマッチの原因は、職種が少ないことかもしれない。また、若い人で起業したいと思っている人も多いので、村山市の産業全体で幅広く取り組んでいければよい。
- そば屋を営んでいる。山形には「米」、「肉」、「野菜」、「果物」とおいしいものがたくさんあるが、県外の人からは「さくらんぼ」のイメージしかないと言われることがある。他県では、地元の商品を町一丸となって全国に上手にPRしている例を多く見かける。自分は山形の「そば」を全国、やがては世界に広め、知名度を上げたいと思っているので、たくさんの人を巻き込んで盛り上げていきたい。
- 現在3世代で暮らしている。今後の祖父母、親世代の介護について、金銭面とメンタル面で不安を感じている。3世代で田舎の実家暮らしという多くの方が同じ不安にぶつかると思うので、そのような人たちのサポートがあればよい。
- 村山市の問題として、若者の地元離れがあると思う。中学生まで医療費無料などの子育て支援はあるが、子育て世代が働ける場所が少ないと感じるので、そこを充実させていけばよいのではないか。
- 東京などでは、定年後の新しい生活拠点とする移住先を探している人が多い。移住後の心配事として、買物する場所、交通手段、病院の立地などがあり、このような悩みや心配事を相談したり、地元の人と移住者が関われる場所があればよいと思うので、新しくできるLink MURAYAMA(リンクムラヤマ)がそうなればよいと思う。
第2回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin金山町
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第2回のミーティングを、金山町で開催しました。吉村知事と佐藤町長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年7月7日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】金山町農村環境改善センター
【主な意見等】
- 若い人たちが気軽に集まれる場所、仕事帰りに他愛のない話ができる場所がないので、空き家を改修してコミュニティスペースやシェアハウスを作りたいと考えている。今後は、空き家を気軽に借りられるよう、空き家の持ち主とつながる仕組みづくりや活用方法などを考えていきたい。
- 金山のお年寄りは、地域の子供たちを見守り、ふれあいを大切にしていて、それがずっと続いている良い町だと思っている。地元に若い世代の人たちが戻ってくるきっかけになればと思い、自分の仕事でもある福祉の仕事に、地元の小中高生から興味を持ってもらえるよう職業体験やインターンシップに積極的に参加したり、地域の行事に参加してPRしている。
- ボランティアサークルで町のイベント運営の手伝いをしたり、観光協会とコラボしてお土産品の開発をしたりしている。昨年作成した金山をモチーフにしたブリキ看板とステッカーが車に貼ってあったのを見て、とてもうれしかった。これからも活動を通して町をもっと活性化していきたい。
- 金山町で高速道路の整備が進んできているが、他の地域や県外の方の目的地となる「道の駅」を作ってはどうか。また、交通の便が良くなるので、企業を誘致し、町に働く場所が増えれば、若者も町に来るようになるのではないか。
- 法人化し、中山間地域で稲作をしている。経営規模を拡大し、地域農業の受け皿になり、ひいては雇用を創出したいと考えている。大型機械を保有しているが、中山間地の圃場は小さすぎるため自前で土木工事をして圃場を広げ、効率を上げるように努力している。また、SNSで遠方の農家と情報交換し、大型機械を効率的に稼働させるための取組みを考えており、うまく仕事ができればさらに面白くなるのではないかと思っている。
- 県外に進学したが、地元で役に立ちたいと思って金山に戻り、保育士として働いている。金山町には豊かな自然や観光地もたくさんあるが、それに触れる機会が減ってきていると感じている。子どもたちには地元の人と触れ合ったり、町の名所に行ったりして、町の良いところを伝えていきたいと考えている。また、子どもたちの遊び場として、金山の町並みに合うような自然を使って遊べる施設があればいいと思う。
- 金山の食べ物を目当てに、県外から来る人が結構いることに気がついた。食べたいものがそこにあれば来てくれると思うので、知ってもらうことが大切。もっと地図やモデルコースなどの情報を発信していった方がよい。
- 金山には季節ごとにたくさんのアクティビティがあり、面白い町だと思う。いっぱいあるいいものを体験ツアーなどで観光に活かし、町内で食べて、泊まってもらえるようになればよい。
- 勤めている建設会社では、町との連携イベントで、中高生を対象とした職業体験やインターンシップを実施している。子どもたちが笑ったり、悔しがったりする表情を見て、自分たちも初心に帰る時間になっている。建設業界はまだまだ事故の発生も多い業種なので、安全で働きやすい現場環境にしていきたいと思っている。
第3回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin鶴岡市
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第3回のミーティングを、鶴岡市で開催しました。吉村知事と皆川市長が7名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年8月25日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】鶴岡アートフォーラム
【主な意見等】
- 地域のまちづくりチームで活動しているが、個人ではYouTubeチャンネルを立上げ、地域の魅力を発信している。YouTubeを見たという方が地元を訪れたり、お店が新たなサービスを打ち出したりと、発信がきっかけとなっていることもある。鶴岡市、庄内、そして県全体でSNSの発信者が増えてくれば、発信者同士のつながりもできるし、山形県全体で盛り上がっている姿を全国に発信できるのではないかと考えている。
- デザインの力で山形の認知度を上げたいと思っている。県のイメージに直結する伝統工芸品を活用し、現代の用途に合わせて形を変えて使えるようにしていけば、知名度も上がり、山形のイメージや認知度アップにつながると考えている。
- 未来を楽しみにしている子どもがたくさんいる社会になってほしいと考えている。鶴岡市には地域のために頑張っている方や思いを持って働いている方がたくさんいると思うが、将来の選択をする高校生までの時期に出会う大人は、親や親戚、学校の先生などに限られている。視野を広げるためにも、1人でも多くの大人や生き方に触れることが未来の明るい地域社会につながると思うし、一旦鶴岡を離れても、また地元に戻ってきたいという思いにつながっていくと思うので、学生と地元の大人の交流の場を作っていきたいと考えている。
- イノシシ被害が増えている中でイノシシの駆除を経験し、命を大事に使うことと、地域活性化を考え、ジビエに取り組んではどうかと考えている。廃校をリノベーションして環境を整備し、清潔な場所で調理できたら、スムーズに行えると思う。また、地域の人々と協力して実施することで、新たな観光スポットとなり、観光客や地域の人々を呼べるようになると思う。
- 県外出身だが、仕事の関係で鶴岡市に住んで10年以上になる。職場には県内外出身の若者が多く、働き始めの頃は、衣食住の面や通勤の面で苦労しているようである。鶴岡は公共交通の便が悪いイメージがある。鶴岡に来た若い人がすぐに働けるようにサポートする環境が整えばよいと思う。
- 自分はUターン、主人はIターンで鶴岡市に移住してきた。主人は、移住してまもなく雪の季節を迎えたため外に出ることも少なく、知人がいないこともあり、気分が鬱々としていた時期もあった。Iターンの人が地域に溶け込めるような、移住者のコミュニティの場があればよいと思う。
- 果樹農家をしており、若い人たちの果物の消費がどんどん減ってきていると感じる。地元のおいしい果物を若い同世代の人たちに食べてほしいと考え、SNSで自分の作った果物を発信している。果物は嗜好品で高価な印象があるようなので、ぶどうを粒売りにしたり、規格外を安くしたり、量を少なめにしたりして手ごろな値段で販売している。若い世代からの反応もあるので、これからも地元のものを食べてもらえるよう取り組んでいきたい。
- 地域内の集落同士のコミュニケーションの取り方を若者目線で考えるため、地域内でグループを立上げ、活動している。現在、地域をデジタルでつなぐため、市役所、大学、企業との合同プロジェクトに参加し、ネットワーク構築に協力している。地域の魅力やイベント情報、活動状況などを住民の方々と共有することができるようになれば、人と人とがつながり、地域が盛り上がっていくのではと期待している。
第4回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin大蔵村
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第4回のミーティングを、大蔵村で開催しました。吉村知事と加藤村長が5名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年10月13日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】大蔵村中央公民館
【主な意見等】
- 地域の歴史を掘り起こし、まとめたものを地区の回覧版で回覧したり、村の広報紙に掲載したりしている。地域の人たちに村の歴史を伝えることで、地元の歴史を面白いと思ってもらいたい、地域の人たちにもっと地元に誇りを持ってもらいたいと思っている。さらに歴史をコンセプトとして、県内外の方に大蔵村の魅力発信ができるようになればよい。
- 村の魅力を発信する方法としてもっとSNSを活用していくことが必要で、それが得意な若者は、検索でヒットするようなことをつぶやいたり、動画を配信したりする役割を担うべきと思う。よい発信をするためには、小、中、高生の時から多くの人と話し、多くの場所に行き、多くの経験をし、そして地域の歴史を知ることが大切でだと思うので、その機会が増えていってほしいと思っている。
- 子どもたちが大人になって、大蔵村で農業をしてくれたらいいと思い、村内の小中学校と協力して、子どもたちと農業の学習をしたり、農業体験してもらったりしている。子供たちとのふれあいを通して、少しでも農業の魅力を伝えられればと思い活動している。
- 観光、特にインバウンドに携わる若い人が増えれば、大蔵村を訪れる外国人も日本人もより楽しめたり、身近に話ができたり、若い人が来やすくなったりするのではないかと思う。また、訪れる方とのふれあいの中から、地元のことを深く知ることができ、魅力を再確認できる。
- 大蔵村は、いろいろな面で発信力が足りないと思う。大蔵村にはいいところはたくさんあるが、肘折温泉やトマト、雪の量も活かしきれていないと感じる。大蔵村を広めたいと思っている人も多いので、もっと人を呼ぶために、様々な方法で発信していければよい。
- 農業従事者の高齢化は大蔵村でも進み、10年後、15年後には現在の半分になってしまうのではないかと心配している。若い人たちには、農業に対して「きつい」「休みがない」というマイナスのイメージを持つのではなく、魅力ややりがいを感じながら、新たに農業をはじめてもらいたいと思っている。そのためには、法人化して作業分担したり、休みを取りやすくしたりすることが必要だと思う。
- もっと大蔵村を訪れる人が増えてほしいと思う。SNSが大きな影響力を持つ時代なので、まずはSNSを活用することで、大蔵村を知ってもらいたい。大蔵村の様々な良さを伝えて、大蔵村に来てもらって、大蔵村を好きになってもらいたいと思っている。また、将来的には新しいイベントを開催するための取組みを行っていきたい。
第5回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin舟形町
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第5回のミーティングを、舟形町で開催しました。吉村知事と森町長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年10月31日(月曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】舟形町福祉避難所 てとて
【主な意見等】
- 舟形町にはここにしかない魅力、良さががある。若い世代が外に出て行く理由を見つけるのは簡単だと思うが、若い世代がここにいたいと思えるような仕組みを作っていく必要がある。そのためには、地域全体の活性化が必要であるし、事業者としても地域を良くするために、誇れるものを見つけて、地域に根差した事業を展開していきたいと考えている。
- 子どもからお年寄りまでが、地域の中で交流できる場所や機会が増えればいいと考えている。今は、保育園で「読み聞かせ」の活動を行っており、その機会を通していろんな世代の人と出会うことができ、町の人の良さや町の豊かな自然を知ることができた。これからも子どもたちが町の良さを知っていけるようにお手伝いしていきたい。
- 地元の同級生3人とボランティアサークルで活動している。今は、クリスマスに向けて、町内に飾るイルミネーションのデザインを行っている。舟形は何もないという人もいるが、何もない中でもできる楽しいことがあると思っているし、町に住んでいる全員に楽しんでもらいたいと考えて活動している。
- 介護の仕事をしている。介護業界の人手不足はずっと言われてきており、人手不足を解消するために賃上げや処遇改善などの取り組みが行われている。自分が働いている施設でも定年退職後も働ける仕組みがあるが、若い人が増えていかないと、将来的に人手がなくなる。実習生には、良いところも悪いところも伝えるようにしているが、学校を卒業した後に、舟形町に戻ってきてもらえるような取組みを行っていきたいと思っている。
- 有害鳥獣駆除隊で活動しているが、最近、イノシシやクマの被害が大きくなっていると感じている。その中で、ジビエの解体所を作り、ビジネスとして取り組むことができれば、農家の被害減少とにもつながり、一石二鳥ではないかと考えている。
- 舟形町に若い人が定住してもらいたいと思っている。魅力的な地域のコミュニティの場を提供したいと考え、青年団で「パパクラブ」を運営し、地域のお祭りやイベントを開催している。気軽に参加できる雰囲気づくりをしながら、そこでできた年代を超えたつながりを大切にしていきたい。若い人たちの定住の助けになればよいと考えている。
- 農家として米とネギを栽培している。農業は高齢化による担い手不足が課題となっている中で、耕作放棄地はますます増えると思われる。農地を守っていくためには、作業の省力化がとても重要で、そのためには機械の更新は必須である。これからは、ネギを中心とした園芸作物の栽培を更に進めていきたいと思うし、若い人たちが農業をしたいと思えるようにがんばっていきたい。
- 各家庭での高校生の通学の送迎が負担となっているのではないかと思う。朝の通学時だけでも、乗り合いで交互に送っていくような仕組みがあれば、助かるのではないかと考えている。
- 家業を継いで建築業の仕事をしている。住んでいる地域を良くしていきたいという思いから、多くの地域団体に所属し、活動している。自分は、様々な活動を通して、ますます舟形町が大好きになってきた。人口は減少してきているが、今ある資源を活用し、町の魅力を維持しながら、一人ひとりが自分らしく生き生きと生活できる環境を作るために活動していきたいと考えている。
第6回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin東根市
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第6回のミーティングを、東根市で開催しました。吉村知事と土田市長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年11月10日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】まなびあテラス
【主な意見等】
- 農業に関心のある移住希望者から選ばれる山形にしたいと考えている。自分も現在6次産業農家を目指して修行中であるが、将来は6次産業農家の立場で魅力を発信することと、ファイナンシャルプランナーと不動産取引士の資格を取得し、新規就農者や移住希望者に対する支援を行いたいと思っている。自らの経験を活かした情報発信と支援を行い、特に若い世代の助けとなれるよう熱意をもってがんばっていきたい。
- 食品加工会社で山菜や野菜の加工を行っている。使用している加工用の野菜は県外産が多いが、県内産の野菜を使用できれば輸送コストを抑えられ、地域にも還元でき、山形県が潤うことになると思う。農家とのマッチングの機会があれば、身近なパートナーとしてつながりを深めたい。
- 若者の流出を減少させるためには、自分の地域に誇りを持ってもらうことが必要だと思う。また、行政サービスなどの地域間ギャップを解消していくことも大切と思う。そのために、県全体で様々な職種や年代の方が集まり、県民が山形県を好きになるためや山形県を応援してくれる人を増やすためのアイディア、地域間のギャップを解消するためのアイディア等を話し合える場があればよいと考えている。全市町村が手を取り合って進んでいける山形になったらいいと思う。
- 県外出身で周りに頼れる人がいなかったため、子育てする時に市の施設を毎日のように利用していた。職員の方にすごくよくしてもらい、子育てを助けてもらった経験がある。今は恩返ししたいとの思いから、子育て中のママのためになればと考え、様々な子育てサークルで活動をしている。
- 農業者として経営規模の拡大を考えた時に、農地の集積は大切な条件になってくる。農地が点在していると非常に効率が悪く、歳をとった時に続けられなくなってしまう。個人の取組みだけでは限界があるので、支援があればありがたい。
- 山形県は、静かなふるさとであり、その環境が豊かな精神性を育てている。地域の人たちが守ってきた自然があるからこそ、今も豊かな資源や恵がもたらされている。このような山形県に対して県民はもっと自信を持ってもらいたいし、自分も世界の人たちに伝えていきたい。
- 誰もが成功できる農業界であってほしいと思っている。新規就農する際に課題となる土地の入手と機械の調達に対しては、公的機関や農協の支援だけでは十分でないところがあるので、そこを調整できる仕組みが必要だと思っている。まずは、地元で信頼を得て、技術や力をつけて人の世話のできる農家になりたい。
- 商工会に所属し活動している。個人で商店を経営している方が、商売をやめていく例が多くなってきているが、地域になくてはならない、なくしてはならない店だと考え、地元に根差して仕事を続けていくことが大事だと考えている。若い世代が東根で起業したり、後継者として帰ってきてくれて仲間が増えれば、地域の活性化のために一緒に活動していきたい。
第7回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin飯豊町
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第7回のミーティングを、飯豊町で開催しました。吉村知事と後藤町長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年11月22日(火曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】電動モビリティシステム専門職大学
【主な意見等】
- 地区の公民館に勤務している。地区の子どもたちは、町の中心部の学校にバスで通学しているため、学童クラブも学校の近くを利用している。長期休みの際は親の送迎が必要であり負担も大きいことから、地域の方からは、地区内で子どもを見てほしいという要望も多い。公民館の取組みとして子どもの見守りを行えるよう働きかけていきたいし、イベントなども計画していきたいと考えている。
- 移住してきて農業をやっている。移住先として飯豊町を選んだ理由として、飯豊町の環境や地域の人の人柄だけでなく、人口が減少していることも逆に魅力だった。それは、都会では得られないチャンスが、自分に回ってくる機会が多いと考えたからだ。今後、若い人や子どもたちも飯豊町でチャレンジできるような環境ができれば、町は活気づくと思う。
- 町の地域活動サークルに参加して、飯豊町の良いところを再確認できた。これからも、周りの人たちに飯豊町の良いところを伝えて、「飯豊いいな」と思ってもらえるような機会や場所づくりをしていきたい。
- 森林整備の過程で出た材を利用したエネルギー事業に取り組んでいる。今、林業で材を切るところから勉強しているが、将来は飯豊町に電気を供給できるようになりたいと考えて取り組んでいる。
- 消防団の活動や災害を経験した中で、デジタル技術に頼るだけでなく、アナログの活用が必要だと感じた。安全・安心な暮らしのためにデジタル化を進める一方、従来からの地域内でのコミュニケーションを図ることで、デジタルに弱い方とも繋がりを深められると思う。公民館の活動やイベントを通して、暮らしやすく、お互いが協力できる町になればよい。
- 子どもとの時間はとても貴重な時間だが、仕事や自分の活動を行ううえで、柔軟に託児できればありがたいと感じる時がある。事業所でなくとも、地域のコミュニテイの場でちょっと預けられるようなところがあれば、もっと活躍できる女性も増えると思うし、お互いが密に繋がっていくことできると思う。
- 町にないものがあれば、自分たちで作ればいいと考え、リサイクルショップを作った。これからも無いものねだりではなく、できることを探して、1つずつ実現できるように頑張っていきたい。
- 地区の公民館に勤務している。「地区の中心にある明るい気持ちのいい公民館」を目指して頑張っているが、会議などの際に、参加しているみんなが話しやすい雰囲気づくり、場面づくりの難しさを感じている。自分自身が聞き上手になることを心掛けながら、もっと幅広い方に興味を持ってもらえる場を作っていきたい。
第8回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin南陽市
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第8回のミーティングを、南陽市で開催しました。吉村知事と白岩市長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和4年12月22日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】南陽市赤湯公民館
【主な意見等】
- 市内の烏帽子山公園を観光地としてもっと発展させていきたい。今はちょっと立ち寄るだけの場所になっているが、春の桜の時期などにイベントを行い、南陽に泊まってもらえるようにしたい。赤湯温泉街は高いポテンシャルを備えているので、旅館、飲食店が一緒になって活気ある街にしていきたい。
- コロナの影響で、夜の街に人が出てこなくなってしまっている。この3年間で家で飲むことが定着してしまったこともあるし、旅館に泊まっても外に流れてくる人が少なくなってしまったこともある。コロナ前の賑わいを取り戻そうと店ごとに努力したり、行政からの支援もあるが、もっとアイデアを出して取り組んでいく必要があると思っている。
- 市の中を循環するバスがあれば、高齢者や高校生などが移動するときにとても便利だと思う。市内の飲食店を紹介したマップを見て行ってみたいと思っても、交通手段がなくて行けないということもある。循環バスがあれば、市の活性化にもつながるのではないか。
- イベントを開催するとき、それぞれの団体が単独で開催していることが多いが、団体の垣根を越えて、互いに協力していければ、より盛り上がるイベントを開催できると思う。
- 不登校の子どもたちが、学校以外のところで輝ける場所が必要と考えている。学校に行っていなくとも自由に楽しい活動をしていいんだという考え方が、社会全体で理解されるようになればよい。
- 不登校や引きこもりの方の支援で、訪問看護を行っている。一緒に遊んだりしている中で、子どもの特性や得意分野を発見できるので、その強みを伸ばしつつ、できないところをどうやって解決していくかを一緒に考えながら行っている。訪問看護だけでは解決が難しいことも、町中にあるたくさんの資源を利用することで解決できることがあると思うので、このような機会でのつながりは大切だと感じている。
- 地域の人々とのつながりがあまりない人が多いのではないかと思っている。人と人とのつながりや、人と場所の活用を考えた時に、小学校の空き教室を利用してサークル活動を行う場所をつくり、大人も子どもも関係なく、自分が興味のあることを一緒にできて、好きなときにそこへ行くと誰かがいるという場づくりができたらよいと考えている。
- ボランティアで地域食堂を行っている。コロナ禍の中で会食してもらうことができないため、月2回お弁当を提供する形での実施となっているが、併せてイベントやワークショップを開催することで、人と人との交流の場になるようにと思い活動している。今日のつながりをきっかけに、みなさんにと一緒にイベントができればよいと思っている。
- ぶどうの苗木の生産は、山形県が全国の90%を占めている。最近は、シャインマスカットのように大粒で皮ごと食べられるぶどうが消費者から人気で、山形県でも生産に力を入れてきているが、山形県オリジナルの大粒で皮ごと食べられる品種があれば果樹産業が更に盛り上がるのではないかと考え、園芸農業研究所と共に開発に取り組んでいる。
第9回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin大石田町
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第9回のミーティングを、大石田町で開催しました。吉村知事と村岡町長が8名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和5年1月12日(木曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】大石田町町民交流センター 虹のプラザ
【主な意見等】
- 全ての人が健やかに生きていける社会、みんなに支えられて生きていける社会になればよいと考え、介護予防のための運動教室など福祉関係の事業を行っている。誰もが利用できるコミュニティの場所があれば、多世代間で刺激し合え、もっといきいきと生きていけるようになるのではないかと考えている。
- 町内に空き家が多く見られるが、空き家を利用したお試し移住を行ってはどうかと思っている。初めからの定住はハードルが高いが、遊びに来る感覚で試しに住んで大石田を知ってもらい、良ければそこから定住へ進んでいけるような形になればよい。
- 同級生だった友達が大石田を離れて行ったりと、大石田の人口減少を感じる時がある。大石田の魅力をSNSを活用して発信していくことで、まだ知られていない魅力を町民にも伝えられ、人口減少を食い止められるのではないかと思っている。アピール方法を工夫したり、年代に合わせて発信媒体を選ぶなどすれば、より伝わりやすくなると思う。
- 農業という職業が子どもたちから選ばれる職業になればよいと思い、農業の悪いイメージを変えるための取組みを行っている。スマホやドローンを使った新しい技術を取り入れたり、「農業してる」と誇りを持って言えるような姿で仕事をしている。農業に良いイメージをもってもらい、きちんと収入を得られるようになれば、大石田に住む人が増え、若い人も定住するようになると思っている。
- 若い農業者が増えてくれればよいと考え、小学生を対象とした農業体験(田植え、稲刈り、くいがけ)を行っている。少しでも農業に興味を持ってもらえたらよいと思っている。
- 駅前の賑わい拠点施設の運営に携わっている。駅前に立地しているため、待ち時間に観光の方に立ち寄ってもらったりしているが、町内の方の認知度は低く、利用が少ないことを課題に思っている。広報紙やSNS活用した情報発信やイベント企画を行っているが、成果を実感できる感じではない。今後は、町の他の団体で開催するイベントなどにも積極的に参加して、一緒に町を盛り上げていきたい。
- 冬の大石田は、誰もが雪に苦労している。雪が原因で仕事や学校に影響が出たり、やりたいことがやれなくなるのは悲しいことなので、中学時代に何かできることがないかと考え、雪かきボランティアを行った。町だけに頼らず、中学生や高校生でもできることがあれば、やっていきたいと思っている。
- 雪については、短所だと思っていることも長所に変えて長所を伸ばしていくことが大切で、ウィンタースポーツを活用するなどの方策があると思う。大石田の長所を、中高生の力も活用してSNSで情報発信したらいいのではないか。
第10回開催 知事と若者の地域創生ミーティングin山辺町
(撮影時のみマスクを外しております。)
令和4年度第10回のミーティングを、山辺町で開催しました。吉村知事と安達町長が7名の若者と意見交換を行いました。
【と き】令和5年1月25日(水曜日)午後4時~午後5時30分
【ところ】山辺町緑ケ丘コミュニティセンター
【主な意見等】
- 地域の多くの人と関わることを意識しながら子育てを行っている。地域のお店や図書館に行ったり、地域のイベントに参加することで、小さい頃に親以外の大人とコミュニケーションができるベースを持つことができ、自分の意思で進んでいかなければならない時や悩みを持った時も外に向かう力が育つと思う。また、地域の人達が見守ってくれている安心感が、大人になってからも自分が育った町が好きという気持ちにつながるのではないかと思う。
- 駅前にコミュニテイの場所づくりを検討している。自分で作った作品を展示したり、子ども達に高齢者から知識や技術を伝えたりしてもらうなど、幅広い年代の方が集まれて、たくさんの人に利用してもらえる場所にしたい。
- 人々の暮らしを彩る草花の産地であり続けたいと思っている。しかし、生産者の高齢化が進み、生産量や農地の荒廃が課題と考えている。離農を考えている方と新規就農を考えている方とを農地、生産技術、暮らしの面でうまく結びつける方法があれば、一緒に地域を盛り上げていく人が増え、おのずと環境や景色を守っていけると思う。
- 山形にはおいしい郷土料理がたくさんあるが、郷土料理自体が広まりにくく、その地域でしか食べられていない印象があるので、これを広めて、山形の食材なども含めた山形の良さを伝えていきたい。
- 高齢化が進み、介護福祉士が不足していることが問題となっていると聞いている。山辺高校は、福祉課、食物科、看護科が揃う唯一の県立高校なので、山辺高校の良さをもっとPRして入学者を増やしていけば、介護福祉士や看護師になる人が増えていくと思う。
- 社会を生き抜く力を持った生徒を育てたいと考え、今はその方法などを大学院で学んでいる。そして、そのような生徒を育てていくためには、自分自身のワークライフバランスを考え教員生活を長く続けていくことが大切だと考えている。また、現在の高校の教育現場はインターネット回線が弱く、教員も生徒もICTをうまく活用できていないと感じるので、ITCを強化していくことが必要と思う。
- ウィズコロナ、アフターコロナに向け、インバウンドに取り組み、地域を盛り上げていきたいと考えている。最近はモノ消費からコト消費に代わってきており、山形県はどの地域も豊かな自然や歴史、温泉、食がそろっているので、これを活用して海外の富裕層をターゲットとしたツアーなどを企画できればよいと思う。
- 地域の人口が予想以上に進んでいることに、10年20年後の子ども世代を考えると不安を感じることがある。今後も山辺町で暮らしたいと思っている子ども達のために、更なる行政の対応が必要と思うが、会社を経営している自分達も若手経営者が増えるようがんばっていきたい。
前年度までの開催結果はこちらからご覧ください。