ホーム > 県政情報 > 知事室 > 県議会での知事説明 > 県議会知事説明要旨2020年 > 6月定例会(令和2年6月29日、追加提案)
更新日:2020年6月29日
ここから本文です。
本日、追加提案いたしました議案の概要について、御説明申し上げます。
提案いたしました議案は、令和2年度山形県一般会計補正予算(第3号)及び令和2年度山形県病院事業会計補正予算(第3号)の2件であります。
まず、一般会計補正予算について申し上げます。
このたびの補正予算は、新型コロナウイルス感染症への対応のため、政府の令和2年度第2次補正予算に対応するとともに、追加の支援策を実施するものであります。
第1に、「医療提供体制の強化等」であります。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止に尽力されている医療機関等、社会福祉施設等、そして児童関係施設の職員に慰労金を給付するとともに、県からの要請に応じ、患者受入れのための病床を確保した医療機関に対して空床補償を行います。
また、病院・診療所・歯科診療所等が実施する、感染が疑われる方とその他の方が接触しないよう動線の確保などの感染拡大防止策や、診療体制確保について支援いたします。
さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により収益が減少している県立病院、公立置賜総合病院、日本海総合病院の経営の安定化を支援いたします。
加えまして、医療従事者について、患者対応に伴い勤務が深夜に及んだ場合や、基礎疾患を有する家族等と同居しているため帰宅が困難な場合の宿泊施設の確保を支援するほか、院内感染防止のための対応として、県内医療機関でのオンライン診療導入に必要な患者貸出用タブレットのリース経費などを助成いたします。
第2に、「子育て・介護・福祉体制の強化等」であります。
福祉事業所における感染防止のため、パーティションなどの物資の購入を支援するとともに、感染症発生時を想定した事業継続計画の策定など、事業を継続できる仕組みづくりを支援いたします。また、保育所や幼稚園、放課後児童クラブ等における感染防止のため、マスクや消毒液等の購入を支援いたします。
低所得のひとり親世帯の子育て負担の増加や収入の減少に対する支援を行うため、臨時特別給付金を給付いたします。
さらに、出産を控えた妊婦の不安を解消するため、里帰り出産も含め、出産前のPCR検査を希望する妊婦に対し、検査費用を助成いたします。
加えまして、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少した世帯を支援するため、生活福祉資金貸付制度の特例貸付を行うための貸付原資を増額するとともに、感染の不安を抱える難病患者の方々に、県産マスクを配布いたします。
第3に、「学校教育環境等の整備」であります。
臨時休業に伴う未指導分の補習や、児童生徒一人ひとりの学習定着度に応じてきめ細かなフォローができるよう、学校教育を支援する学習指導員を全ての小中学校、県立高校・私立高校に配置いたします。また、新型コロナウイルス感染症の予防や「新・生活様式」への対応など、教育現場の業務量の増加に対応するため、教職員の業務を補助するスクール・サポート・スタッフが、全ての小中学校、特別支援学校に配置されるようにいたします。
さらに、県立学校・私立高校における消毒液の購入や、児童生徒の学習保障のために必要な補習で使用する教材の購入等を支援するほか、低所得世帯の県立・私立高校生のオンライン学習に必要な通信費を支援するため、高校生等奨学給付金を追加給付いたします。
第4に、「学生の就職活動・企業の採用活動への支援」であります。
県内大学生等の就職活動を支援するため、シャトルバスを活用し、内陸・庄内の2会場において、新型コロナウイルスの感染防止策を講じながら、対面式の合同企業面接会を実施いたします。
また、県内中小企業の人材確保を支援するため、オンライン等を活用した企業の魅力発信による採用活動を支援いたします。
この結果、今回の一般会計補正予算総額は223億5,200万円となり、先に提案しました一般会計補正予算(第2号)と合わせますと、今定例会での補正予算の総額は570億2,900万円となり、今年度の累計予算額は、7,017億7,000万円となります。
また、令和2年度山形県病院事業会計補正予算(第3号)につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて収入・支出を見直すことなどにより、予算規模を5億8,721万円余減額するものであります。
以上が、今回提案いたしました議案の概要でありますが、内容の詳細につきましては、議事の進行に従いまして、関係部課長より御説明申し上げますので、よろしく御審議のうえ、御可決くださいますようお願いいたします。
お問い合わせ