更新日:2024年12月19日
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中央教育審議会(令和3年1月26日)において、「令和の日本型学校教育の構築を目指し全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実による、『主体的・対話的で深い学び』の実現」が示されました。そこでは、幼児教育の重要性及び幼児教育の質的向上、小学校教育への接続についても明示されました。そして、令和3年7月に発足した中央教育審議会初等中等教育分科会「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」においては、社会に開かれた幼児教育カリキュラムの実現等に向け、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針を手掛かりに、幅広い関係者と幼児教育の質に関する認識の共有を図っていくことの重要性及び方向性について、議論されています。
遊びは幼児期にふさわしい学び
幼児は、身近な環境に自ら関わり遊びます。そして、遊びを通した直接体験の中で、諸感覚を大いに働かせ、自分なりに試したり工夫したりしながら活動に没頭する経験を通じて、心身の発達が促されていくのです。各園所は、幼児一人ひとりが主体性を存分に発揮して遊べるよう教育課程等を編成し、幼児理解等の高い専門性を基盤として日々の保育を展開していくことが大切です。
遊びを中心とした生活の中で、育まれた好奇心や探究心、粘り強さ、協同性や感受性等の資質・能力が、小学校以降の教育においてどのように発揮させるのかを見通しつつ、今後は、幼児教育の視点から「子供の育ちと学び」について小学校側と組織的に意見交換をしていくことが求められます。
幼小リーフレット(詳細版・実践例付き)については、令和4年3月23日付け義教第950号で、県内小・中学校、幼稚園・保育所・認定こども園等へ送付済みです。最寄りの教育事務所へお問合せください。
遊びは学び
このリーフレットは、幼児教育における遊びの重要性について保護者の方々と共有することを目的に作成しました。家庭や地域、幼稚園・保育所・認定こども園、小中学校等がともに手をつなぎ、子供の健やかな成長を支えていきましょう。
本リーフレットは、令和5年1月26日付け義教第713号で、県内小・中学校、幼稚園・保育所・認定こども園等へ送付済みです。
生活科の役割を実現する授業改善をめざして
生活科は、単に理科と社会を足した教科ではありません。生活科は、一人一人の思いや願いを実現していく一連の学習活動の中で、児童が自発性を存分に発揮し、対象への気付きを得たり見方や考え方を生かしたりしながら、よりよい生活を自ら創造していくことを目指しています。これは、幼児教育と非常に近い方向であり、低学年の教育課程を編成する上でも、大切な視点と言えます。充実した活動や体験の中で得られた喜びや自信は、生活科の学びに留まらず、他教科や中学年以降の学び、さらには、教室を越えた生活の土台となっていくのです。
本資料では、生活科の役割について一層の理解を図ることを目的に、「生活科の内容」を概要図としてまとめています。生活科の授業実践に係る研究会はもとより、幼児教育の質的向上及び小学校教育への円滑な接続のための研修会等においても、学習指導要領解説と並べ、広くご活用いただければ幸いです。
気軽に話し合える関係性の構築に向けて
教育に関わる大人が立場の違いを越えて対話の機会を創出・実現し、子供の育ち・学びについて語り合い、自分事として、一層の連携・協働を図っていきましょう。本シートの活用がその一助となれば幸いです。
幼保小協働の教育課程等具現化を目指して
幼児期及び幼保小接続期の教育の質的向上に向けて、架け橋期のカリキュラム編成及び改善が求められています。園長・小学校長等のリーダシップと自治体の支援のもと、子供の育ちを中心に据えた対話を通して、相互理解・実践を深めていきましょう。
・山形県版架け橋カリキュラムシート編集用(PPT:46KB)
幼児教育の質的向上と小学校以降の教育への接続を目指して
遊びは幼児期にふさわしい学びであり、その重要性が世界的にも注目されています。
では「遊び」とは何でしょうか。本通信をとおして、「遊びを通して学ぶ」という幼児期の特性への理解を一層深めて
みませんか?「環境を通して行う教育」を基本とした幼児教育の本質には小学校以降の学びを捉え直すヒントがいっぱいです。
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