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更新日:2022年8月19日
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8月1日(月曜日)に高校生を対象とした夏休み特別企画「環境教室」を開催しました。県内4校から12名の高校生が参加し、職員のアドバイスを受けながら水質検査に挑戦しました。
環境科学研究センターの業務のひとつに河川の水質監視業務があり、有害物質の流出や魚類のへい死事故等の連絡が入ることがあります。市町村や総合支庁環境課等関係機関と連携し原因と推測される物質の検査項目の水質検査をします。今回は、魚のへい死事故が発生したと想定し、原因調査を体験しました。参加者は、2~4名のグループに分かれ、現場上流の絵地図を見ながら、誰にどんな聞き取りをすればよいか、その情報から何を検査すればよいかをアドバイザーと相談しながら決定するところからスタートしました。メッキ工場で使用するシアン、屋外に置いたごみからの鉄、学校のプールで使用する塩素消毒剤など各グループで疑わしいと推測した項目から検査をはじめ、合間にpH測定や溶存酸素量測定も行いました。検査で求めた値が魚に影響するレベルかどうか確認し、ひとつずつ検査項目を絞っていき、最終的に残留塩素が原因であるという結果にたどり着きました。参加者は、初めて使用する分析装置や検査器具の操作に戸惑いながらも、真剣かつ楽しく検査を行いました。
初めて高校生向けの体験教室を開催しましたが、検査項目決定から検査、測定、電卓での計算まで参加者全員が真剣に取組んでいる姿がとても印象的でした。環境科学研究センターで行っている業務の一部を実際に体験して、センターを身近に感じてもらえたのではないかと思います。今回の環境教室をきっかけに、化学や環境に興味を持ち、環境保全の仕事を志す方が増えてくれればと思います。
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