更新日:2023年5月12日
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地中熱とは、浅い地盤中に存在する低温の熱エネルギーです。
大気の温度に対して、地中の温度は地下10~15mの深さになると、年間を通じて温度の変化が見られなくなります。
そのため、夏季は外気温よりも地中温度が低く、冬季は外気温よりも高いことから、この温度差を利用して、効率的な冷暖房等を行います。
(出典:地中熱利用促進協会HP)
【システムイメージ図】
(出典:地中熱利用促進協会HP)
地中熱利用システムでは、地中に深度数10m~100m程度の熱交換器を埋設することで採排熱を行う「クローズドループシステム」と地下水を直接汲み上げて採排熱を行う「オープンループシステム」の2種類があります。
国立研究開発法人産業技術総合研究所では、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)委託事業において、山形県山形盆地を対象とした地中熱のポテンシャルマップを作成しています。
クローズドループの地中熱ポテンシャルマップ
オープンループ(帯水層蓄熱)の地中熱利用適地マップ
本成果はNEDO事業によるものです。詳細は産総研地圏資源環境研究部門HP(外部サイトへリンク)をご確認ください。
地中熱利用システムは再生可能エネルギーとして冷暖房、給湯、融雪などに導入されています。
ここでは、システム概要と実績データを公開シートとして作成している特定非営利活動法人地中熱利用促進協会から情報提供を受け、その内容を事例として、掲載いたします。
設備の種類 | 設備の要件 | 設備の用途 | 交付対象者 | 補助率・補助上限額 |
地中熱利用空調装置 | COP3.0以上または同等の水準 | 住宅用 | 個人 | 3分の1・50万円 |
地中熱利用融雪装置 | COP3.0以上または同等の水準 | 住宅用 | 個人 | 3分の1・30万円 |