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更新日:2024年3月28日
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・3月22日 小林製薬が自主回収を行っている紅麹関連製品について
いろんな種類の「健康食品」が販売されていますが、その違いをご存知ですか?
健康を維持するためにはバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。
「健康食品」を利用するに当たっては、それぞれの食生活の状況に応じた適切な選択をする必要があります。
<健康食品に関する情報>
食品で病気の改善を期待することはできません。医療機関にご相談ください。
健康食品は大きく3つに分類されると考えられています。
身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含んだ食品です。
保健機能成分とは、たとえば血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えたりするものです。
この食品を販売するためには、特定の保健機能について科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を経て国から個別に許可を受ける必要があります。
厚生労働省認可マーク
栄養成分の補給・補完のために利用してもらうことを趣旨とした食品です。
たとえば高齢化や食生活の乱れになどにより、通常の食生活を行うことが難しく、一日に必要な栄養成分が摂れない場合などに利用します。
国が定めた規格基準に適合する必要があります。
また、栄養機能表示だけでなく、注意喚起表示等も表示する必要があります。
表示に際しては、厚生労働大臣の個別許可は必要ありません。
上記2つを除いたものを、いわゆる健康食品と呼んでいます。
法令上に規定された食品ではありません。
製造業者や販売業者が独自の判断で販売している食品で、一般的には健康に関する効果や食品の機能等を表示して販売されている食品(栄養補助食品、健康補助食品、サプリメントなど)を指すと考えられています。
「健康食品」と称して販売されているものの中には、医薬品成分の含有が確認されたケースもあります。
このような製品は、無承認無許可医薬品として薬事法違反となります。
また、健康被害が発生した例もありますので、広告に惑わされないよう注意しましょう。
利用者の体験談など寄せられていたとしても、得られた効果に科学的な根拠が存在しない場合は、体験談は必ずしもその食品の効果の実証とはなりません。
また、病気の内容が医師の診断・治療によらなければ一般的に治癒できない疾患である場合には、その食品を摂取することで病気が治るとの誤解を招きやすく、注意が必要です。
健康を保ったり、増進させる効果は、個人の健康状態や生活習慣など多くの要因により異なっています。
すべての人に最高の効果を発揮することは立証できません。
「最高」、「絶対」、「最高級」、「抜群」など最上級の表現には注意しましょう。
世間の噂・評判・伝承・口コミ・学説等があることで、健康を保持したり増進させる効果があることを強調または暗示させるものは、その食品を摂取することで良くなると誤解を与えてしまう可能性があります。
学術論文を引用するケースもありますが、その内容が適切な方法によって実証されていないなどの理由により科学的根拠となり得ない場合があります。
公的機関において製品の安全性や品質に関する検査を受けただけで、行政機関や外国政府機関や研究機関などによる認証や推薦などを取得していると表示している場合、その食品の健康保持増進効果等までも認められたものではありません。
食品の輸入に当たって、厚生労働省が個別の許可を行う制度は設けられていません。
また、「特定保健用食品」以外に厚生労働省が事前に許可(国産品)や承認(輸入品)するものはありません。
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