更新日:2023年12月27日
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置賜(おきたま)地域は、山形県の最南端に位置し、東は奥羽山脈を境に福島県、宮城県と、西は朝日(あさひ)山地を境に新潟県と、南は吾妻(あづま)山地・飯豊(いいで)山地を境に福島県会津地方と、北は朝日山地・白鷹(しらたか)山を境に村山地域に接しています。
また、山形県の母なる川「最上川」の源である吾妻連峰の裾野に広がる米沢盆地を中心に長井盆地を含めた最上川系の陥没盆地と宇津峠(うつとうげ)山地を分水嶺とする小国盆地からなります。
面積は、県土の26.8%1を占め、米沢市を中核とした3市5町から構成されています。
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気候は、日本海岸の影響が濃い盆地型であり、内陸盆地特有の一日のなかでも寒暖の差が大きく、夏は高温多湿で気温35度を超える日があります。また、冬は、日本海からの季節風の影響で風雪の日が多く豪雪地帯となっています。
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置賜(おきたま)地域は山形県の南部に位置し、明治時代に英国の女性旅行家"イザベラ・バード"がこの地を訪れたとき、その実り豊かな大地と人情の温かさから"東洋のアルカディア(理想郷)"と称した地域です。米沢、長井、小国の各盆地からなる地形環境は、磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園や県南県立自然公園などの優れた景観に赤湯・小野川・白布(しらぶ)といった多様な温泉、四季折々の花々や豊かな食文化を生み出しています。
山形県の"母なる川 最上川"の最上流部にあたる米沢市は、中世以降城下町として発展し、伊達氏や上杉氏にまつわる史跡が多く、かつて大谷地が広がっていた南陽市、高畠町や川西町には、縄文・古墳時代の遺跡や「熊野大社」をはじめ古社・古刹など名所旧跡が残っています。最上川と飯豊山系に源を発する置賜白川・野川と最上川との合流地点には長井市が位置し、良質で豊富な水量に恵まれ、米沢藩の舟運流通の中心地として、紅花の産地である白鷹町とともに遠く関西などとの交易で栄えました。日本海側との玄関口である小国町や田園散居集落が広がる飯豊町は、豪雪地帯である一方、わが国有数の豊かな自然環境を有している地域です。
地域の南側に広がる吾妻(あづま)連峰の大部分は、磐梯朝日国立公園に指定されており、四季折々の雄大な自然景観が楽しめます。また、米沢の奥座敷である小野川温泉のほか、吾妻の山々には古くから奥羽(おうう)三高湯の一つと言われた白布をはじめ、姥湯(うばゆ)、大平(おおだいら)、滑川(なめがわ)、新高湯(しんたかゆ)五色(ごしき)、湯の沢といった温泉群(米沢八湯)があるほか、ハイキングやスキー・スノーボードなどが手軽に楽しめる「自然の恵み豊か」な地域です。
置賜地域には、エドヒガンザクラ、シダレザクラなどの多くの古典桜が残るとともに、国指定天然記念物の「伊佐沢(いさざわ)の久保(くぼ)ザクラ」、「草岡(くさおか)の大明神(だいみょうじん)ザクラ」をはじめとし、樹齢500年を超える桜の古木、銘木が数多く点在しており、春の置賜さくら回廊巡りが楽しめます。
世界百名瀑のひとつ、総延長270メートルの「梅花皮(かいらぎ)の滝」や日本の滝百選に選ばれた「滑川大滝」など美しい滝の数々も魅力です。
勇壮な戦国絵巻を繰り広げる「米沢上杉まつり」、幻想的なろうそくの灯りに包まれる冬の「上杉雪灯篭まつり」をはじめ、「ながい黒獅子まつり」など管内各地で多彩な催しが繰り広げられています。
全国的に有名な米沢牛、ぶどうをはじめとする果樹が豊かであり、酒蔵やワイナリーが数多くあるほか、ラーメンや蕎麦といったグルメ観光が充実しています。
置賜地域の産業別就業人口比率は、第一次産業従事者が8.6%、第二次産業従事者が35.1%、第三次産業従事者が54.6%2で、県平均と比べると第二次産業が高く、第三次産業が低い構造となっています。
農業産出額は「米」が最多となっており、次いで「畜産」、「果実」の順位となっています。主要果実は、「ぶどう」、「りんご」、「さくらんぼ」、「洋なし」となっています。3
森林面積は置賜地域の総面積の76.9%4を占めています。
事業所数は県全体の27.2%を占め、製造品出荷額等は県全体の26.1%となっており、1事業所あたりの製造品出荷額等は県平均をやや下回っています。主な業種は「情報」、「電子」、「電機」となっています。5
地域の特徴を挙げると、ワインの醸造(じょうぞう)があります。置賜地域は全国有数のぶどうの生産地であり、明治6年頃からワインづくりが始まり、以来、地場産のぶどうにこだわった醸造(じょうぞう)技術が磨かれ、全国有数のワインの生産地となっています。現在、当地域には8社のワイナリーがあり、ワイナリーそれぞれが個性豊かなワインを造っています。
また、置賜地域には18もの酒蔵があり、その技量を競い合い全国有数の酒処となっています。
商店数は県全体の18.5%を占め、年間商品販売額は県全体の13.2%となっています。6
江戸時代に現在のような細長いそば「そば切」が誕生し、置賜地域では、約300年前から「そば屋」が営業していました。米沢藩主上杉鷹山(ようざん)公が、藩の窮乏(きゅうぼう)、飢餓救済のため、「そば」の栽培を奨めたことから、伝統のそば文化が定着しました。
また、上杉の城下町米沢には、ラーメン屋さんが100軒以上あります。細打ちの縮れ麺が特徴で、スープはあっさりした醤油味が主流で、米沢ラーメンとして、県内外の多くの人々に親しまれています。
「東洋のアルカディア」として称賛された自然豊かな地域であるとともに、多彩な観光素材が各市町に点在しており、名所旧跡の多い地域です。各市町はこの豊富な観光資源を活かし、官民が連携して観光振興の取組みを展開しています。
置賜地区への観光客数は県全体の19.3%となっています。類型別では、「道の駅」が最も多く、次いで「名所旧跡」「温泉観光地」となっています。7
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