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更新日:2020年9月28日

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ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)とは

高木教授

健康寿命とは?

2012年(平成24年)の日本人の平均寿命は女性が86.41歳で世界第1位、男性が79.94歳で世界第5位(厚生労働省)となり、世界でもトップレベルの長寿大国です。しかし、近年注目されはじめているのが「健康寿命」という言葉。「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。
2010年(平成22年)において、日本人の健康寿命は、女性は73.62歳で、男性は70.42歳。平均寿命から健康寿命を差し引くと、平均して女性で13年、男性で9年ほどは、健康上の問題で日常生活に何らかの制限が出てくることになります。

ロコモティブシンドロームとは?

要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合(平成22年国民生活基礎調査:厚生労働省)

介護が必要となる原因を調べた統計(厚生労働省)によると、関節の疾患や骨折・転倒を合わせると、全体の約2割を占めています(上図)。運動器の障がいのために移動能力の低下をきたして、要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群。略称:ロコモ)」といいます。
2007年(平成19年)に日本整形外科学会が提唱しました。ロコモの原因は大きく二つに分類されます。一つは加齢に伴う運動器自体の疾患によるもので、変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背や易骨折性、変形脊椎症、腰部脊柱管狭窄症が含まれます。高齢者の関節リウマチに伴う機能障害も含まれます。もう一つは、加齢に伴う運動器不全で、筋力、持久力、バランス能力、巧緻性、運動速度などの低下や反応時間の延長に伴う運動機能低下があります。メタボリックシンドローム、認知症と並んでロコモは健康寿命の短縮、寝たきり要介護状態の原因の3大要因の一つに位置づけられています。ロコモの社会的な認知度の向上と、予防、早期発見、治療対策が重要なテーマの一つとなり、山形県でもいち早く取り組みが始まっています。
ロコモは筋肉、骨、関節などの運動器のいずれかに障がいが起き、歩行や日常生活に何らかの障がいをきたしている状態です。立って歩くことが困難になると移動能力が低下し、トイレに行けなくなる、衣服の着脱が困難になるなどの不便な日常生活を強いられることになります。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが重要です。

山形大学医学部整形外科学講座
教授 高木 理彰(写真)

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