更新日:2019年9月7日
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【とき】 令和2年2月20日(木曜日)14時50分から15時30分
【ところ】 東根地区南町公民館(東根市)
【訪問先】 通いの場「フラット こいな」
【出席者】 ボランティア団体「フラット」代表 阿部美江子さん、元木幸子さんほかスタッフ及び会員のみなさん、知事、東根市長、村山総合支庁長
東根市で、通いの場「フラットこいな」を訪問しました。
ボランティア団体「フラット」が運営する通いの場「フラットこいな」は、東根市で唯一の通所型サービスB(※)に該当します。現在約40名の会員が参加しています。
団体スタッフ及び会員の皆さんから、日頃の活動の様子等をお聞きしました。
(※)介護保険制度で実施されている介護予防・日常生活支援総合事業の通所型サービスのひとつ。ボランティア主体(住民主体)で自主的な通いの場を設け、要支援者等に、体操、講話、認知症予防等の活動等を行います。
ボランティア団体「フラット」の皆さんは、高齢者がいつまでも住み慣れた場所で暮らすには、住民が主体となって運営する地域支援の拠点が必要と考え、高齢者の閉じこもり防止、生きがいづくりのため、通いの場を立ち上げました。高齢者が気軽にお茶のみできる「フラッと立ち寄れるお茶の間」を目指し日々活動しています。
会場に入ると、日頃の活動の様子を収めた写真や、利用者の皆さんが制作した手芸品が飾られていました。
最初に、「花の山形!しゃんしゃん体操」を披露していただきました。皆さんの綺麗に揃った体操を見て、知事も思わず体が動き出しました。
続いて、知事から「皆さん本当に体が動いていて、素晴らしい体操を見せていただきました。皆さんはこのようにお集まりになって、体を動かしたり、おしゃべりをしたり、こうした活動が刺激になって、ますます元気になるのだと思います。本日はお話をお聞きするのを大変楽しみにしてまいりました。」とあいさつがありました。
土田市長からは「皆さんの活動は、介護予防事業の一環であり、頭の体操なども含めて認知症を防ぐことにも相当効果があると思います。これからも元気に活動を続けていただきたい。」とごあいさつがありました。
次に、代表の阿部美江子さんから、「住み慣れたところで楽しく過ごしていただきたいとの思いで、通いの場『フラットこいな』を立ち上げました。立ち上げから2年が経ちますが、活動を継続することができたのは、会場を提供していただいている南町の御理解と、ここを利用していただいている皆さんのおかげです。高齢化社会の中で、地域の皆さんと高齢者の居場所を作っていく必要があると感じています。私たちのモットー『いつまでも住み慣れた場所で過ごしたい。』を大切にこれからもがんばっていきたいです。」とごあいさつをいただきました。
同じく代表の元木幸子さんから、団体の概要について説明していただきました。
平成29年12月から活動を開始し、徐々に活動を拡大し、平成30年7月から、ここ東根地区南町公民館をお借りして、現在は月曜日から木曜日までの毎週4回の活動を行っています。
会員の約半数が75歳以上で、最高齢は92歳です。会員は女性ばかりで、おしゃべりあり笑いありで楽しく活動しています。送迎が必要な方もいらっしゃるため、介護施設「まごころ」さんの協力をいただいて送迎をしています。
一日の活動は10時からはじまり、お茶のみやおしゃべり、健康チェック、季節に合った歌や脳トレを行い、残りの時間は体操や手のリハビリなどで体を動かしています。また、火曜日と木曜日は手作りの昼食を提供しており、大変好評で、ほかの曜日よりも参加者が多くなります。
続いて、会員のみなさんと懇談しました。
「ここに来るのが楽しみで、週3回来ています。体操で身体を動かすことで体が軽くなりました。」
「みんなの笑い声が絶えなくて、とても楽しくて元気になったなと思う。周りの人や病院の先生にも元気になったねと言われるのでうれしい。」
「スタッフさんが、すごく優しくていつも笑顔で迎えてくださいます。それが私たちの支えになっています。朝ここに入って来るといつもほっとします。いろんな人と知り合いになることもできました。」
「食事もいいんですよ。七草の日に出た納豆汁が本当においしくて、作り方を覚えてうちに帰ってから作って家族に食べさせることができました。」
皆さんのお話から、楽しい活動の様子やスタッフのみなさんへの感謝の気持ちが伝わってきます。
知事が「歌を歌っておられるということでしたけれども、県民歌も歌ってくださってますか。」と聞いてみると、「最上川だよ。」「ひーろーきのーをー♪」「そうそれそれ!」とすぐに応じる場面もありました。笑いの絶えない楽しい懇談となりました。
(知事からひとこと)
「フラットこいな」の皆さん、ありがとうございました。会員の皆さんから、スタッフの皆さんが一生懸命やられていることへの感謝の声がたくさんありました。県では健康長寿日本一を目指しています。心も体も刺激を受けて、みんなが元気に過ごすことが健康長寿につながります。なにより楽しいのが一番、みなさんがそれを実践し元気になることで、地域が明るくなっていくのだと実感しました。ぜひこれからも活動を続けていただいて、皆さんがもっと元気はつらつと輝いて、大いに長生きしていただきたいと思います。
皆さんありがとうございました。