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更新日:2024年7月23日
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山形県企業局は、戦後復興期、高度経済成長を通じ、時代の要請を踏まえながら、約70年にわたって「水力発電」を展開し、本県電力供給の一翼を担ってきました。
東日本大震災を契機として、再生可能エネルギーを活用した発電量の更なる増大が求められており、県が平成24年3月に策定した「山形県エネルギー戦略」を踏まえ、自治体による先導的事業(風力発電及び太陽光発電)の実施や、浄水場等への太陽光発電設備又は小水力発電設備の導入など、積極的に事業を展開し、県内の電力供給にこれまで以上に貢献していきます。
自然の営みから半永久的に得られ、継続して利用できるエネルギーのことをいいます。有限でいずれ枯渇する化石燃料などと違い、自然の活動によってエネルギーが絶えず再生、供給され、地球環境への負荷が少ないのが特徴です。具体的には水力、風力、太陽光・太陽熱、バイオマス、地熱等が該当します。
固定価格買取制度(再生可能エネルギーで発電された電力を、国が定める価格で一定期間、電力会社が買い取ることを義務付ける制度)による導入促進が期待されております。
企業局では、約70年にわたって「水力発電」を展開し、本県電力供給の一翼を担っており、14番目の県営水力発電所として、神室ダムの既存利水放流を利用した『神室発電所』が平成29年度に完成しました。また、更なる水力発電所の開発に向けて、比較的小規模な地点にも調査範囲を広げ、可能性調査を進めています。
また、水道施設の未利用エネルギーを有効利用するため、平成19年度に『置賜広域水道笹野浄水場』に、平成25年度に『庄内広域水道平田浄水場』に、平成26年度に『村山広域水道天童量水所』および『庄内広域水道鶴岡量水所』に小水力発電設備を設置しました。
また、市町村、農業団体等が管理する施設の未利用エネルギーを活用した水力発電の導入を積極的に支援していきます。
置賜広域水道笹野浄水場と、その水源の一つである綱木川ダムの落差による位置エネルギーを有効利用するため、置賜広域水道の拡張事業に合わせて小水力発電設備を設置し、平成19年8月に運転を開始しました。
発電した電力は浄水場の所内電力として使われ、浄水場の維持管理費用の低減に貢献しています。
庄内広域水道平田浄水場と、その水源である田沢川ダムの落差による位置エネルギーを有効利用するため、新たに小水力発電設備を設置し、平成25年6月に運転を開始しました。
発電した電力は浄水場の所内電力として使われ、浄水場の維持管理費用の低減に貢献しています。
村山広域水道西川浄水場と、天童市への供給地点である天童量水所の落差による位置エネルギーを有効利用するため、新たに小水力発電設備を設置し、平成27年1月に運転を開始しました。
庄内広域水道朝日浄水場と、鶴岡市への供給地点である鶴岡量水所の落差による位置エネルギーを有効利用するため、新たに小水力発電設備を設置し、平成26年11月に運転を開始しました。
企業局では、村山広域水道西川浄水場に試験用の太陽光発電パネルを4種類の高さ・角度で設置し、平成23年12月より実証実験を行ってきました。この実験を踏まえ、比較的積雪が多く日照時間の少ない地域での実証的な取り組みとして、企業局初の大規模太陽光発電所である『県営太陽光発電所』を建設し、平成25年12月25日より発電を開始しました。県営太陽光発電所では、用地を複数のエリアにわけ、3種類のパネルを架台高さやアレイ間隔、基礎構造等が異なる複数の組み合わせで設置し、得られた知見やデータを公表しています。
また、企業局が運営する浄水場での経費節減や停電時の電源確保を目的として、平成24年度に『酒田工業用水道遊摺部浄水場』の管理棟屋根に太陽光発電設備を設置したほか、平成26年度に『最上広域水道金山浄水場』管理本館および『庄内広域水道朝日浄水場』管理本館に太陽光発電設備を設置しました。
村山市の元園芸試験場村山ほ場に、最大出力1,000kWの大規模太陽光発電所を建設しました。年間発生電力量は1,050MWhを想定し、これは一般家庭約220戸分に相当します。
設置予定場所は、積雪が多く、日照時間が短いなど不利な環境ですが、太陽光パネルの高さや角度を工夫することなどにより対応しています。
民間参入を促すため、この取り組みによる実証データを公表しています。
平成24年度に、酒田工業用水道遊摺部浄水場の管理棟屋根に、最大出力10kWの太陽光発電設備を設置しました。
これにより、浄水場で使用する電気料金の低減を図るほか、停電時には、復旧作業等に最低限必要な電力をまかなうことができます。
平成26年度に、最上広域水道金山浄水場の管理本館の壁面に、最大出力11.5kWの太陽光発電設備を設置しました。
当設備は、大規模災害等により長期間の停電が発生した際に、復旧の中心となる金山浄水場の機能を維持するのに必要な情報収集・通信設備等の電源を確保することを目的として、グリーンニューディール基金を活用して設置しました。
平成26年度に、庄内広域水道朝日浄水場の管理本館の壁面に、最大出力11.5kWの太陽光発電設備を設置しました。
当設備は、大規模災害等により長期間の停電が発生した際に、復旧の中心となる朝日浄水場の機能を維持するのに必要な情報収集・通信設備等の電源を確保することを目的として、グリーンニューディール基金を活用して設置しました。
山形県は、特に庄内地域において風況状況が良好であり、平成22年度の環境省の調査によると、都道府県別で比較した風力発電の導入ポテンシャルは、全国7番目に大きい県とされております。
企業局では、「山形県エネルギー戦略」に掲げた目標達成に向けて、県自ら先導的な役割を果たすため、企業局初の風力発電所である『県営酒田風力発電所』を建設し、令和3年4月1日より発電を開始しました。
発電所の概要は以下の通りです。
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