マイマイガ対策について
平成26年には、全国各地でマイマイガの大量発生が報告されており、山形県内においても、平成26年から平成27年にかけて大量発生(特に米沢市で大発生)しました。
大量発生を防ぐためには、生み付けられた卵をできるだけ除去することが必要です。県民皆さんのご協力をお願いします。
マイマイガは、ドクガ科に属する大型の蛾です。マイマイガの写真(JPEG:96KB)(提供:北海道立総合研究機構林業試験場)
【時期と状態】
時期 |
9月~3月頃 |
4月頃~ |
6月頃 |
6月下旬~8月下旬 |
7月頃~8月頃 |
状態 |
卵塊 |
ふ化、幼虫 |
サナギ |
成虫 |
産卵 |
- 卵塊 卵塊の写真(JPEG95KB)(JPG:95KB)(提供:米沢市、川西町)
大きさは、縦3~5cm、横2cm程度で楕円形をしている。
色は褐色で、綿毛のようなもので覆われています。(鱗粉で覆われています。)
- 幼虫 幼虫の写真(JPG:97KB)(提供:北海道立総合研究機構林業試験場)
体長は、ふ化後で5mm程度、最大7cm程度になります。
森林害虫としても有名で、様々な樹木や草花の葉に食害を与えます。
(森林病害虫等防除法施行令により「森林病害虫」として定められています。)
初期の幼虫は、糸をはいてぶら下がり、風に乗って移動します。
- サナギ サナギの写真(JPG:37KB)(提供:北海道立総合研究機構林業試験場)
幼虫は2か月ほどで発育を完了し、樹幹、物陰などでサナギとなります。
サナギの期間は10数日です。
- 成虫 成虫の写真(JPG:97KB)(提供:北海道立総合研究機構林業試験場)
メス はねを閉じた状態で長さ4~5cm、薄い黄白色又は淡い灰色
オス はねを閉じた状態で長さ2~3cm、灰色から茶色
気温25℃での生存日数は、最長でメスが10日程度、オスが6日程度。
メスの成虫は、一晩で平均200m飛翔移動すると推定されます。
植物への影響
- 幼虫でいる間、様々な草木の葉や農作物等を食害します。(森林病害虫等防除法施行令により「森林病害虫」として定められています。)
人への健康、生活への影響等
- ふ化したばかりの幼虫(体長5mm程度)に触ると、皮膚の弱い方は赤く腫れたり痒みを伴うことがあります。
- 幼虫は、はいた糸にぶら下がり、風に乗って飛ぶことから、屋外に干す洗たく物に紛れ込む場合がありますので、取り込み時には注意が必要です。
- 成虫の飛翔等に伴う人体への影響は、報告されていません。(ただし、成虫や卵塊の鱗毛を大量に吸い込まないようにご注意ください。)
ご家庭でのマイマイガの発生を抑制していただくための対策としては、「卵塊」又は「幼虫」の時期での駆除がもっとも効果的です。
卵塊対策 9月~翌3月頃
卵塊の期間(卵が壁等に固定した状態)が夏から翌年の春までと長いため、この時期での駆除が非常に効果的です。
卵塊除去の方法
卵塊は、ペットボトルを半分に切ったものや塵取りなど先の平らなもので壁などから剥がすことができます。
ペットボトルを利用した掻き取り用具の写真(JPG:90KB)(提供:米沢市)
注意事項
作業の際は、卵塊(JPG:38KB)を覆っている鱗粉が目や鼻、のどに入らないよう、ゴーグル・マスク等を着用してください。
幼虫対策 4月頃~6月頃
幼虫駆除の方法
- 体長1cm程度までの若齢幼虫は、市販の殺虫剤で駆除できます。
- ふ化直後の卵塊の上にまとまっている幼虫は、ガムテープに張り付けて取り除く方法もあります。
- 体長1cm以上の幼虫は、ビニール手袋をするか火箸などで捕まえ、バケツに水と少量の洗剤を入れたものを用意し、その中に捕えた幼虫を入れることで駆除できます。
- 駆除した幼虫は、各自治体で決められた方法で処分してください。
注意事項
- 幼虫(特にふ化したばかりの幼虫)に直接触れないようご注意ください。
- 殺虫剤を使用する場合は、効果の有無や使用方法等を遵守し、周囲の影響に十分ご留意ください。
マイマイガに関する問合せ先
- 防災くらし安心部食品安全衛生課営業衛生担当
〒990-8570 山形市松波2-8-1 TEL 023-630-2329
- 村山保健所生活衛生課(1階)
〒990-0031 山形市十日町1-6-6 TEL 023-627-1257・1186
- 最上保健所保健企画課生活衛生室(北棟2階)
〒996-0002 新庄市金沢字大道上2034 TEL 0233-29-1261
- 置賜保健所生活衛生課(1階)
〒992-0012 米沢市金池7-1-50 TEL 0238-22-3873
- 庄内保健所生活衛生課(2階)
〒997-1301 三川町大字横山字袖東19-1 TEL 0235-66-5666