ホーム > 県政情報 > 情報公開・広報・広聴 > 広聴 > 県民の生の声コーナー > 2024年 > 9月 > 高等学校統合に伴う定時制課程のあり方について
更新日:2024年10月8日
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令和7年4月に米沢工業高校と米沢商業高校が再編されて米沢鶴城高校ができますが、米沢工業高校にある定時制は、現在の商業高校の校舎に移り、また、夜間から昼間に変更になると聞きました。
夜間定時制は、年齢に関係なく、日中は働いて、夜に学校生活も経験できることが魅力だと思いますが、定時制が昼間になると、そうした両立が難しく、進学を諦める人もでてくるのではと思います。仕事を続けながら学びたい人、ひきこもり等で日中外に出ることが難しい人もいる中、定時制を昼間に変更するのはなぜでしょうか。(2024年9月11日)
県立高校の定時制課程は、主に勤労青少年のための学びの場として、長年にわたり学習の機会を提供してきました。しかし、近年では、日中に就業している生徒が少数になるなど、働きながら学ぶ場というニーズが低下しています。また、夜間では通学に公共交通機関を利用しにくい、インターンシップなどの体験的な学習が困難といった課題もあり、入学者が減少していました。その一方で、不登校や引きこもり等経験者、全日制の中途退学者、特別な支援を必要とする者などが増え、こうした多様な生徒に「学び直し」の機会を提供する場としての役割が求められるようになるなど、定時制を取り巻く状況が大きく変化しています。
こうしたことから、県教育委員会では、多様なニーズに対応する改善・充実の一環として、夜間定時制について、条件が整った学校から昼間定時制に移行するとの方針を示し、順次見直しを行っています。なお、昼間に移行した全ての学校で入学者が増加しており、昼間定時制へのニーズは高いものと認識しています。
今後とも、定時制における学習面・生活面・進路等での丁寧な指導・サポートの充実はもとより、通いやすく学びやすい学校の在り方を検討してまいりますので、ご理解願います。(2024年10月7日その他)