鳥海山のスノーモービル走行の規制について

ご意見

　自然保護のため、鳥海山へのスノーモービルの乗入れを規制する必要があるのではないでしょうか。(2024年2月13日)

県の取組状況

　ご意見のありました鳥海山は、自然公園法で「鳥海国定公園」に指定され、山頂付近一帯は規制が最も厳しく、スノーモービル等の乗入れが禁止される「特別保護地区」に指定されていますが、それ以外の「特別地域」は、乗入れが可能な地域となっています。
　同法における保護規制として、「特別地域」内にスノーモービルの乗入れ規制区域を指定する方法があります。この区域指定を検討する場合、スノーモービルの走行による動植物の生息・生育環境等への影響について科学的根拠が必要となるほか、スノーモービル利用者のほかに、土地所有者等にも乗入れ規制の受忍義務が生じ、関係者の積極的な賛同が必要となりますが、現在のところ、関係者からこうした意向は示されていません。
　一方、地元関係者からは、スノーモービルの走行により低木等の損傷が生じている可能性や、イヌワシの生息への影響を懸念する声も寄せられています。
　県では、「鳥海国定公園」におけるスノーモービル乗入れについて、自然の保護と適正な利用の両立を図る観点で調査することを目的とした関係機関をメンバーとする調査会を設置し、利用者等の関係者から意見や意向を聞き取っているところです。今後も引き続き、関係機関等と情報交換する場を設け、方策を検討してまいりたいと考えています。(2024年2月28日検討)

（ 環境エネルギー部 みどり自然課 ）