更新日:2020年12月18日

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作文 中学生部門 最優秀賞

「思いやりの大切さ」

米沢市立第七中学校 二年 鈴木 大智

 

 僕の祖父は障害者です。祖父が少し変わってしまったのは、ある出来事がきっかけでした。

 祖父は、ある日いつものように会社で仕事をしていた時に、急に体調が悪くなりました。急いで病院で診てもらいましたが、「脳内出血」という病気と診断され、体の左半身に麻痺が残ってしまうと先生から聞かされ、僕はひどくショックをうけました。車椅子の祖父。今まで一緒にご飯を食べたり、話をしたりしていた祖父が、遠い存在になったような、接するのが怖いような気もしました。

 ある日、そんな僕に父が祖父が通うリハビリセンターで、祖父がリハビリをがんばっている動画を見せてくれました。手すりのような棒を右手で押さえながら必死で前に進もうとする祖父。「がんばれじいちゃん」気づくと僕は、動画を見ながら応援していました。そして、祖父の日常生活を手助けできることはいろいろありそうだということに気づきました。祖父は大柄なので、祖父が移動する時、車椅子を押したりするのは、僕や父の役目です。足が壁などにぶつからないように、声をかけながら、慎重に押します。祖父の部屋には呼び出しブザーがつけられました。祖父が不便を感じた時に、スイッチを押すと音が鳴ります。音が鳴ると僕はすぐに祖父の部屋へ行き、「じいちゃん、何した?」と声をかけます。すると祖父は、申し訳なさそうに、「悪いな、大智、手伝ってけろ。」と言います。祖父の手伝いの内容は、食事をさげたり、テーブルを片づけたり、物をとったりとどれもとても簡単なことですが、祖父は「悪いな。」「ごめんな。」と言います。今まで自分があたり前にできていたことで家族に面倒をかけるのが辛いのだろうと思います。

 じいちゃんが障害をもってから、約一年が経ちました。今でも祖父がブザーを鳴らした時は、手助けに行っていますが、今ではもうどういう時に手助けが必要になるかが覚えられているので、祖父がブザーを押したり声をかけたりする前に気づいて、さりげなく手伝うことができるようになり、祖父の「ごめんな。」「悪いな。」を聞くことも少なくなりました。

 障害をもつ人と接する上で大切なことは、相手の気持ちを考えて行動することだと思います。そしてそれは、人と人とのつながり全般にも言えることだと思います。相手のために何ができるか、ちょっとした気づかいができる人間になりたいです。

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