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更新日:2020年9月28日

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平成27年度当初にあたっての職員に対する知事あいさつ

平成27年4月1日

皆さん、おはようございます。
ようやく春めいてまいりました。
本日から、平成27年度がスタートいたします。新たな気持ちで、気を引き締めてしっかりと業務に当たっていただきたいと思っております。
さて、本県では、最近、明るいニュースが続いております。
県内高校生の就職内定率が2月末現在で98.3パーセントと好調でございます。雇用情勢は改善が続いておりまして、有効求人倍率が14ケ月連続で1.1倍を超える高い水準となっております。
企業誘致につきましては、昨年の工場立地件数が23件と、過去5年間で最多となりました。
今年に入ってからも、天童市に今後の成長が期待できる先端分野の医療品関連企業、酒田市に独創的な技術を持った管加工品企業、米沢市に自動車部品関連企業、そして、新庄市に「森林ノミクス」の弾みとなる集成材加工企業が進出を予定するなど、県内全域に明るい話題が広がっております。
山形空港につきましては、3月23日に久しぶりに年間利用者数が20万人を突破いたしました。
また、酒田港につきましては、平成26年の国際定期コンテナ貨物量が、輸出入ともに過去最高となりました。今年2月からは、国際定期コンテナ航路が週4便に増えているところです。益々利便性が向上して、好循環の様相を呈しております。
さらに、東北中央自動車道や新潟山形南部連絡道路につきまして、新たな区間が評価着手されることに加え、評価の段階が進むなど、本県の高速交通ネットワークの完成に向けて着実に進展をしております。

このような明るい状況の中で、新年度を迎えることができますことを、大変喜ばしく思っているところです。

さて、昨年から「地方創生」ということが声高に叫ばれております。昨年11月には法律も策定されました。「地方創生」、これは本当に響きの良い言葉だと思います。
プラス志向の前向きな言葉で、誰もが願って止まない方向を指しております。
特に、人口減少や相次ぐ自然災害、財政難などであえいでいる地方にとって、明るい希望を感じさせる、まるで魔法の呪文のような言葉にも感じているところであります。
ギリシャ神話に、パンドラの箱を開けたところ、苦しみや悲しみ、病気などあらゆる災いが世の中に飛び出していったけれども、最後に「希望」だけが残ったという話があったというように記憶しております。
人間はどんなに厳しくつらく過酷な環境にあっても、希望や見通しというものがあれば生きていけるということを象徴していると思います。
本当に、「地方創生」と提唱しているだけでも、明るい展望が開けてくるような錯覚に陥りそうなんでありますが、この言葉に酔いしれてしまって、まやかしになってはいけないなと思っております。
単に目新しいことをドンドンと出していけば良いというのではなくて、山形にどんな力があって、何が足りないのか、どうすれば克服し発展できるのかなど、冷静・客観的に分析・検討して、戦略的にものごとを考え、実行していくことが肝心であります。
そう考えた時、山形県は、実は既に、やまがた創生の視座に立って、ビジョンと成長戦略を打ち出し、実行しているのであります。
「自然と文明が調和した理想郷山形」という将来ビジョン。
そのビジョンを実現するために、「産業の振興」「地域の再生」という2つの視点を重視しながら、4本の成長戦略を掲げております。
1本目が、中小企業の振興、世界最先端の技術で産業形成、企業誘致の推進、「観光立県山形」の実現。2本目が、「食産業王国やまがた」の実現。3本目が、エネルギーで地域経済活性化、産業振興。そして、4本目が、福祉・医療・教育の充実であります。
成長戦略4本とも、雇用の創出につなげ、働く場をつくることを目的にしております。地方にあっては、働く場が足りないという現実があるわけであります。
これらは、中央政府が言うところの「地方創生」の方向と合致しておりますので、まさに追い風だと思っているところであります。
政府が力を入れると言っている今こそ、啐啄同時(そったくどうじ)に取り組んでいくことが大事だと思います。
これまで以上にスピードを持って進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
そして、「人口減少」という国家的な最重要課題につきましては、従前から「ふるさと知事ネットワーク」を通して申し上げてまいりましたように、東京一極に集中した国土構造の是正や地方への人口分散、企業分散といった大胆な政策を政府として強く推し進めることが不可欠だと考えております。
もちろん我々地方が出来ることは、しっかりと取り組んでいかなければならないと思います。
地域産業を活性化することや、地域の資源を活かした産業を創出すること、進学と就学時に若者が県外流出することへの対策や、山形の強みを活かした観光交流を拡大する、また、文化・スポーツの振興を図り、県民の健康寿命を延ばす、何よりも県民の皆さんが安全・安心に健康で、そして幸福に暮らせる社会を実現しなければならないのでありまして、そのために、今年度中にやまがた創生のための総合戦略を策定してまいります。知恵を出して、スピーディーに全力で取り組んでいきたいと思っております。知恵とスピードが大事だと思っております。

さて、ここで山形の魅力について県民の皆さんと意識を共有したいと思います。
山形は自然が豊かで森や川に恵まれ、空気が澄んでおります。水や食べ物が美味しい。つや姫やさくらんぼ、ラ・フランス、野菜、牛肉、豚肉、全部一級品です。春夏秋冬の四季がはっきりしていて、それぞれの景色が美しいです。蔵王の樹氷は世界遺産級の宝でありますし、雪国ですから、観光や産業などにまだまだ雪を活かしていくことができます。雪を喜ぶ人が世界中にたくさんいるんです。出羽三山や本山慈恩寺、山寺、出羽百観音、草木塔など精神文化も豊かです。県内各地に祭りや伝統行事、民俗芸能など今だに息づいている県であります。山形交響楽団やプロサッカーチーム「モンテディオ山形」やプロバスケットボールチーム「パスラボ山形ワイヴァンズ」があります。県内全市町村に温泉が湧いていて、気軽に温泉を楽しむことができます。全国を転勤していらっしゃる企業の支店長の皆様からも「こんなに身近に気軽に温泉を楽しむことができてたいへん魅力的だ」とおっしゃっていただきます。
酒蔵が54、ワイナリーも12あって、それぞれ多様な個性的な味を楽しむことができます。そば街道も17あり、山形のそばは日本一おいしいです。
そういったことから、枚挙にいとまがないのであります。
そして、なんと言いましても、思いやりの心と、助け合い・支え合いのサービス精神豊かな県民性が自慢であります。素晴らしい県であります。こんなにも心豊かに暮らせる県は他にないと私は思っております。
山形県はなんでも揃っていて、質的に豊かな人間らしい暮らしが出来る県なんだということを、私たちはもっともっと自信を持って、子供たちや若者に伝えていくべきではないでしょうか。
若者や子供たちが郷土に誇りと愛着を持ってこそ、県内定着、回帰につながるのではないでしょうか。
人口減少克服のためには、経済面と精神面の両面からのアプローチが重要だと思っております。
さて、今年は5月に「日台観光サミット」が本県で開催予定であり、6月から9月まで「ポストDC」を実施いたします。
インバウンドは大震災前の水準に未だ戻っておりませんので、着実に増やしていかなければならないと考えております。
マレーシアやシンガボール、タイなどASEAN(アセアン)諸国にトップセールスをしてまいりましたが、皆さん大変親日的で、観光交流や輸出に大きな可能性があると実感してきたところであります。
県内にありましては、ハード・ソフト両面からの受け入れ態勢を整えていかなければならないと思っております。
10月には、イタリア・ミラノで食をテーマに開催される国際博覧会に本県も参加いたしますので、ヨーロッパに対して初めて、本県の食や文化をしっかりと発信してまいります。
このように、今年は、山形県が世界に打って出る年となりますので、多くの県民のみなさんとタッグを組んで盛り上げていきたいと考えております。
そして、来年の「全国豊かな海づくり大会」や「やまがた技能五輪・アビリンピック2016」の開催に向けて、着々と準備を進めていかなければならない大事な年でもあります。
また、全国初の受動喫煙防止宣言県として、子供たちや妊婦さんを受動喫煙からしっかりと守って、県民の健康寿命を日本一目指して延ばしてまいります。
まもなく、天地悠久の流れの中、豊穣の山形の大地に花々が咲き、農作業が始まる季節を迎えます。コメ政策の見直しや米価の下落など、農業の課題は山積しておりますが、農家の皆さん、現場の皆さんと対話を重ねながら、少しでも安心して農業を続けていけるよう、県として出来得る限りの施策にしっかりと取り組んでまいります。
そして、4年前に発災した東日本大震災を決して忘れてはいけないと思います。
本県内には未だに4千人を超える方々が避難生活を余儀なくされております。
大震災がもたらした教訓を活かしながら、決して風化させることなく、東北の一員として、引き続き避難者の皆さんの心に寄り添いながら一緒になって東北全体の復興、日本の再生に貢献してまいります。
そして、皆さんのことになりますけれども、良い仕事をするには、心身の健康が大切であります。健康に留意することも仕事のうちだと思って、くれぐれも健康に留意して仕事に励んでいただきたいと思います。
結びになりますが、今年は羊年でありますから、羊にあやかり、県民みんなで群れて、やまがた創生を実現し、住んで良し訪れて良しの、「自然と文明が調和した理想郷山形」を目指してまいりましょう。
「県民の幸せのために」というミッションを常に念頭において、対話を重視し、心の通う温かい県政を一緒に推進してまいりましょう。
よろしくお願いいたします。

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