更新日:2020年9月28日

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不妊症Q&Aコーナー

  • Q1 不妊症とは。
  • Q2 何歳くらいまで妊娠可能ですか。
  • Q3 どれくらい妊娠しなければ受診した方が良いのですか。
  • Q4 不妊についての検査・治療はどこで受けられるのでしょうか。
  • Q5 女性は婦人科、男性は泌尿器科を受診するのですか。
  • Q6 原因にはどのようなものがあるのですか。
  • Q7 どのような検査がおこなわれるのですか。
  • Q8 どのような治療があるのですか。
  • Q9 不妊治療でどれくらいの確率で妊娠できるのですか。
  • Q10 不妊に関する検査や治療にはどれくらいの費用がかかりますか。

不妊に関する用語集:基礎体温 ホルモン検査 頚管粘液検査 子宮卵管造影 経腟超音波検査 腹腔鏡検査 腹腔鏡検査 排卵誘発 人工授精 体外受精 顕微授精

もっと詳しく知りたい方は、不妊専門相談センターにご相談ください。

以上 山形大学医学部附属病院産科婦人科の先生に執筆いただきました。

Q1 不妊症とは。

A1 妊娠を希望している夫婦が、ある一定期間(1年から2年)、通常の性生活を行っているにもかかわらず妊娠しない場合をいいます。

Q2 何歳くらいまで妊娠可能ですか。

A2 男性は60歳位でも可能です。女性は35歳を過ぎると妊娠率が低くなり、また妊娠しても流産の確率が高くなります。

Q3 どれくらい妊娠しなければ受診した方が良いのですか。

A3 女性は年齢も重要です。
女性が35歳未満なら1年から2年、35歳以上なら1年程度妊娠しなければ婦人科を受診した方がよいでしょう。
35歳以上の場合、1年で妊娠しなければ、自然に妊娠する可能性がさらに低くなるからです。

Q4 不妊についての検査・治療はどこで受けられるのでしょうか。

A4 一般の産婦人科医院・病院でも不妊症の検査、治療は可能です。不妊を主として診療している医師がいる医院・病院もあります。

Q5 女性は婦人科、男性は泌尿器科を受診するのですか。

A5 最初は女性が婦人科を受診し、そこで男性の精液検査をしてもらいます。男性の精液に問題があった場合に泌尿器科を受診するのが一般的です。

Q6 原因にはどのようなものがあるのですか。

A6 女性側では排卵障害、排卵通過障害の他、子宮に問題(子宮筋腫・子宮奇形)がある場合があります。
男性側では、性機能障害(勃起障害)、精子異常(精子数や精子運動率の低下、奇形精子など)があります。
さらに原因が不明な場合もあります。

Q7 どのような検査がおこなわれるのですか。

A7 女性側では基礎体温測定、ホルモン検査、頚管粘液検査、子宮卵管造影、経膣超音波検査など、男性側では一般精液検査などがあります。不妊症として受診されるときは、あらかじめ1ヶ月位の基礎体温を記録し、持参されるといいでしょう。

Q8 どのような治療があるのですか。

A8 それぞれの原因に応じた治療を行います。一般的な不妊治療として排卵誘発、人工授精などがあり、また腹腔鏡検査(内視鏡検査)が行われる場合もあります。これらの治療で妊娠しない場合には体外受精・胚移植などを行うこともあります。

Q9 不妊治療でどれくらいの確率で妊娠できるのですか。

A9 一般不妊治療(従来から行われている各種ホルモン療法、人工授精、男性不妊に対する薬物及び手術療法、子宮や卵管の手術療法など)では2年から3年のうちに40%から50%の方が妊娠します。
体外受精・胚移植を行った場合、1回の治療当たり約20%の妊娠率が得られています。これは毎回の治療周期でこの確率で妊娠するという意味です。逆に5回以上の場合は、そのまま続けてもなかなか妊娠しません。
また、この治療間隔は排卵誘発法によっても異なり、自然周期(排卵誘発なし)や内服薬による排卵誘発を用いた場合の周期では毎月でも可能ですが、注射薬による排卵誘発を用いた場合の周期では卵巣に負担がかかるため、3ヶ月程度間隔をあけるのが良いでしょう。

Q10 不妊に関する検査や治療にはどれくらいの費用がかかりますか。

A10 現在、一般の検査・治療に関しては医療保険の適用外になっており、医療機関によって異なります。
なお、山形大学医学部附属病院では人工授精が5千円程度、体外受精が20万円から30万円程度(排卵誘発法によって異なる)、顕微授精では、体外受精に3万円程度上乗せします。人工授精は手技料であり、体外受精および顕微授精では1周期あたりの費用で胚移植まで含みます(移植した場合)。一般的に山形大学では人工授精を6回程度(連続周期可)、体外受精や顕微授精は年に3回から4回といったところです。
検査治療費は個々まちまちで平均は算定できません。

不妊に関する用語集

基礎体温

最も安静な状態の体温で、朝起床時すぐの体温を舌下で測定します。正常な女性は生理が始まった日から2週間ほど体温の低い日が続き、その後2週間ほど高い日が続いて生理になります。ちなみに低温期と高温期の2相になっている場合は排卵があると思われ、排卵日はちょうどその境目の頃です。

ホルモン検査

排卵に関係するホルモンの量を血液で測ります。通常、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)、下垂体ホルモン(卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン、プロラクチン)、甲状腺ホルモン等を測定します。

頚管粘液検査

排卵のタイミングを知る方法として重要な検査です。排卵期の頚管粘液は精子の通過性を著しく高めるために牽引性が増します。

子宮卵管造影

造影剤(レントゲンにうつる液体)を子宮口から注入し、子宮の奇形や卵管の通過性の有無をみる検査です。また子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫など子宮内腔に突出した病変部も描出できます。

経腟超音波検査

腟の方から子宮や卵巣の形態を観察でき、また卵巣内の卵胞が確実に観察できるようになったため、排卵のタイミング診断や体外受精をはじめとする排卵誘発には欠かせない検査です。

腹腔鏡検査

お腹に数箇所小さな穴をあけ、そこから内視鏡や鉗子を入れて、腹腔内を直接観察する検査法です。子宮、卵巣、卵管などを直接観察できますので超音波やレントゲンなどの間接的な検査法と違って、癒着の状態や、それまでわからなかった子宮内膜症などが明確に診断でき、その後の治療方針を決めるためにも重要な検査法です。
なお、腹腔鏡検査後に妊娠しやすくなるので、検査のみならず治療にも使われます。

排卵誘発

排卵障害に対しては、排卵誘発剤を使います。排卵誘発剤には、軽度な排卵障害に使う、内服薬のクロミフェンや重症例に使う注射薬HMGなどがあります。また体外受精・胚移植では多くの卵子を獲得するため、一般的にHMGを用いることが多いです。

人工授精

人工的に精液を子宮内に注入し授精させる手技のことです。

体外受精

卵をとりだし精子を加えて受精させるまでを体外で行う操作です。体外受精は通常IVF又はIVF・ETと呼ばれます。
これは「In Vitro Fertilization Embryo Transfer」の頭文字を略しているものです。日本では正式には、体外受精・胚移植と呼びます。

顕微授精

精子の数が特に少ない場合や、動きが悪い場合に顕微鏡下で卵細胞質内に精子を直接注入する方法がとられます。
また、射出した精液から精子の回収が困難な場合には、睾丸より直接採取した精子(精巣内精子)を使って行う顕微授精もあります。

お問い合わせ

しあわせ子育て応援部子ども家庭支援課 

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